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[ 文庫 ]
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私塾の研究―日本を変革した原点 (PHP文庫)
・童門 冬二
【PHP研究所】
発売日: 1993-02
参考価格: 550 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,294円〜
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・童門 冬二
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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ギリシア文化史〈3〉 (ちくま学芸文庫)
・ヤーコプ ブルクハルト
【筑摩書房】
発売日: 1998-08
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,290円〜
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・ヤーコプ ブルクハルト ・Jacob Burckhardt
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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奇想の図譜 (ちくま学芸文庫)
・辻 惟雄
【筑摩書房】
発売日: 2005-04
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,291円〜
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・辻 惟雄
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カスタマー平均評価: 3.5
見立ての文化 九州国立博物館で伊藤若冲の展示をしたときに購入した文庫。
若冲のことだけではなく、白隠、写楽、北斎のことや日本のデザインの歴史について「奇想」の系譜について書いてある本。ちょこちょこと読んでいたけど先日やっとすべて読了。
おもしろいなあと感じたのは、日本の見立ての文化。直接描写することは逆に失礼にあたる場合もある。神事などはあえて仮物をつかうことで、神様は喜ぶのだという概念が一般的だったというのはおもしろい指摘ではないだろうか。
たしかに、弥生時代から造られてきたミニチュア土器のたぐいはまさにそれではないだろうか。あれはその小ささにより、実用品ではないと皆に認識されたからこそ、神前へ捧げられたのだろう。
話を若冲に戻すが、九国博で見た若冲の絵はすごく迫力だった。とくにその幻想的なまでのリアリティへのこだわりと画面の構成の巧さは、純粋に驚きだった。
僕は、「鳥獣花木図屏風」の迫力とそのユーモアにまいってしまった。枡目描なんて技法が江戸時代からあることにも感じ入った。
カラー版はたしかに欲しいが、それだと1400円には収まらないだろうなとも感じた。
フルカラーじゃなきゃだめよ 「かざり」の文化論をはじめとして、とても楽しい視点
なのだが、やはり、こうした本の図録はフルカラーじゃなきゃ。
そこが少し残念です。
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[ 文庫 ]
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第三帝国の神殿にて〈下〉―ナチス軍需相の証言 (中公文庫BIBLIO20世紀)
・アルベルト シュペーア
【中央公論新社】
発売日: 2001-08
参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,290円〜
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・アルベルト シュペーア ・Albert Speer
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カスタマー平均評価: 5
悪の組織の大幹部になったらどうするか ほどほどに仕事が出来る人間が集まっていたが故に話がややこしくなったなあ、と
おおかたのことは素人にしてはよく知っているヒトラー
モルヒネ中毒だったけど自分の権威に関わることではちゃんと判断ができたゲーリング
シュペーアのやることにはあまりじゃまをしなかったゲッベルス
対して地方ではナチスがなけりゃ取り立てられなかったであろうDQN幹部ばっか
総力戦といいながら色々足の引っ張り合いが続いていた
そういう中で話を聞いてもらえる内容からぼちぼち実現をさせていった
場合によっては幹部同士の相反を利用して気に入らない幹部を追い落としもした
良心的っていうけど割と腹黒い面もあるんだよな
ほんでシュペーアが目指していたのはどういう世界だったのであろうか
ドイツの勝利?ナチスの勝利?ヒトラーの勝利?
良心的とはいえナチスの大幹部でもあり
その中で割とましな選択をしてきただけなのであろう
今更ナチスに反発したとしてもクビになって収容所送りなだけである
自分の属している組織の狂気と暴走に直面したときどうすればいいんだろうか
とっとと降りて逃げるか、振り落とされて轢死するか、なんとか制御しようとするか・・・・
反発して収容所送りになる位なら出世して少しはマシにしようと考えるかな ヒトラーの身辺がリアルにわかります 上下読み終わりました。
感想。
シュペーアは第三帝国の中心的活動にかかわった人物なので、絞首刑になる罪があったかもしれません。いくら知的でナチっぽくなかったとは言え、その活動はナチスやヒトラーのためでした。
しかし、この本を出したことでヒトラーとその仲間たちの様子がよくわかりました。特に閣僚同士が足の引っ張り合いやら陰謀やらをしている様子が興味深かったです。彼が絞首刑にならず、この本を出版できたことは、世界にとって良かったと思います。
ヒトラーが独裁的でなく、優秀な軍人や技術者に権限委譲できていたら、第三帝国はいまごろ栄えていたかもしれません。そうでなくてよかったというべきか。
第三帝国について知りたい人にはおすすめです。 ドイツの一良識人であるナチス高官 建築を介してヒトラーと接点を持ち、ナチスの軍需大臣となっていったシュペーアが語る内情は貴重なものだと思います。上巻はスターリングラードのドイツ第六軍包囲まで、下巻はそれ以降、ニュルンベルグ裁判の様子までが書かれています。
連合国側からナチス高官の中で唯一話しができる人物と言わしめたシュペーアは時代に流されつつもドイツの一良識人だったのかもしれません。ヒトラーという触媒によってナチス様式という建築を組み上げたこと、そして教授、身内からとち狂ったと言われたことは時代の趨勢や雰囲気を感じさせます。次第に戦争、ナチス内部での葛藤、アメリカ参戦の影響をどう受け止めていたか、ヒトラーから心情的に離れられずにいつつも徐々に離れていくさま、全てを興味深く読み進めていけます。シュペーアが語っていることを読み返し、現代の様々な組織に当てはめて考えるのも一興です。 ヒトラーは死んでいない アルベルト・シュペーアの言わずと知れた回顧録の文庫版。非常に貴重な資料となっており、等身大のヒトラー、ナチス幹部を垣間見る事が出来る。
現在、インターネットを中心に蔓延しつつあるナチス正当化論。これは、今でもアドルフ・ヒトラーが生存し続けているという何よりの証拠であるともいえるのではないか。我々は変わらない世界、つまらない毎日、それらを一瞬にして脱却させ、凡人でしかない我々を未知の世界へと誘ってくれるヒトラーという非現実的超越存在を受け入れている。アルベルト・シュペーアもまた、今の我々と同じように、ヒトラーに日常の破壊を望んだのだ。そして今、我々はシュペーアと同じ道を辿っているのかも知れない。
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[ 文庫 ]
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縄文にみる東北のこころ (東北学文庫)
【河北新報】
発売日: 1995-09
参考価格: 1,325 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,288円〜
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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泥坊の話・お医者様の話―鳶魚江戸文庫〈22〉 (中公文庫)
・三田村 鳶魚
【中央公論社】
発売日: 1998-06
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,288円〜
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・三田村 鳶魚
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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暗黒日記―昭和17年12月9日ー20年5月5日 (1979年) (復初文庫)
・清沢 洌
【評論社】
発売日: 1979-08
参考価格: 3 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,283円〜
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・清沢 洌
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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明治の話題 (ちくま学芸文庫)
・柴田 宵曲
【筑摩書房】
発売日: 2006-12
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,280円〜
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・柴田 宵曲
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カスタマー平均評価: 4
手だれのエディター ーーー 柴田宵曲 明治生まれの著者だから文中ところどころに自身の見聞を織り込む。とは言っても基本は書物を渉猟してテーマごとに案配することで、言ってみればデータベースの資料を並べただけの事なのだが、その手際が絶妙で引用と地の文が渾然と溶け合っているところに言い知れない滋味がある。この種の書物にありがちな考証に堕すことがないのがなにより好ましく、そこに作者の美意識が感じらる。自然主義畑の作家の影がうすいのはちょっと不思議(田山花袋も徳田秋声も正宗白鳥も登場しない。わずかに岩野泡鳴を引くのが目につく程度)だが、これは題材が明治の都会(旧東京市内)にほぼ限られるためか。逆に著者お気に入りと見える沼波瓊音がたびたび登場し、おのずから今は耳遠くなった文人の追慕となっている。(★4つは続編の明治風物誌との比較)
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[ 文庫 ]
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軍隊なき占領―戦後日本を操った謎の男 (講談社プラスアルファ文庫)
・ジョン・G. ロバーツ ・グレン デイビス
【講談社】
発売日: 2003-03
参考価格: 1,029 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 959円〜
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・ジョン・G. ロバーツ ・グレン デイビス ・John G. Roberts ・Glenn Davis
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カスタマー平均評価: 4
リアルと現実のあいだ
資本主義である限り歴史は繰り返すと言うレーニンのテーゼ(『帝国主義』)
という史観を元に描かれた物語です。本書の紹介の欄にもあるように
オリジナル文書など豊富な参考資料をもとにしています。確かに自分で参照
する文献をつくってしまえば論述はかなりたやすくなりますが…。
米国政府の背後にうごめく闇の勢力を知りたい人には手軽です。
おそらく新しい学問の夜明けを告げる書物です。 「逆コース」とは何だったのか GHQの政策転換、いわゆる「逆コース」の背後で動いたジャパン・ロビー(米国対日協議会)と、その中心人物であり、1978年のダグラス・グラマン事件でその正体を暴かれることになる元ニューズ・ウィーク記者ハリー・カーンについての研究。ジャパン・ロビーは、組織を変えつつもその活動は延々と続き、CIA、あるいはロックフェラーとの関係が深い外交問題評議会、日本国際交流センターなどとの深い人的つながりがあることが示唆される。岸信介、児玉誉士夫、ロストウなど、著名な政治家・学者とCIAの関係も、豊富な情報によって跡づけられている。
歴史は繰り返す 日本の戦後政治に関して、日本がいかにアメリカの属国になったかについての研究書である。アメリカ人の歴史学者の割には、きちんとした分析を行っている。出版社側であたかもトンデモ本のように扱ってしまっているのには、少々残念である。 露骨には示していないものの、ユダヤ系のアメリカ財閥に支配されているというのが本書の主張である。ロックフェラーとデュポンが財団を作り、その財団経由でスタンフォード大の研究者へ、そのOBを中心とする政治家による政策決定がなされている。さらに、財団は日本の奨学金や大学へ資金を提供することで、さらに米国の財団などと近づけるようにしている。 一方、日本の政治家はといえば、戦犯で有事判決になったものが東条英機以降起訴もされず、釈放されている。反共団体の基礎を作り、政財界に影響を与えたとしている。田中角栄は、石油をアメリカ経由でなく買おうとしたことによって抹殺されたとするのは、どおりがある。実際にアメリカ側の首謀者は、司法取引によって誰も有罪になっていない。 実に納得できる。では、日本が独立していくには何をすればよいか?ここまで入り込まれると、かなり難しそうだ。京都議定書のような形での対応と、沖縄米軍基地の部分撤退を問題化すべきであろう。 日本でのやり方は、イラクでの暫定政府のやり方と非常によく似ており、検証できるかもしれない。 「逆コース」を演出した米国保守派の活動がわかる 太平洋戦争直後の日本の占領政策は「ニューディール派」にしきられ、財閥系の持ち株会社は解体され、政治犯は釈放された。また、政党と労働組合は合法化され、報道規制は緩和され、戦犯容疑者に対する裁判の準備が始められた。これに驚き憤慨したのはアメリカの保守派である。彼らはアメリカの資本家たちの利益を基礎としていた。アメリカの資本家たちは、日本に巨大かつ価値ある利権を有しており、日本には報復的というよりむしろ融和的政策を取り、両国への投資と市場拡大を促進したいと考えていた。そこで保守派は、ハリー・F・カーンを中心とするアメリカ対日協議会(ACJ)により、天皇制維持・軍の再構築・財閥復興を図った。この方向は朝鮮戦争勃発により、米国が日本を反共の砦とする方針を固めたことで決定的となった。「逆コース」と呼ばれるこの政策変更を実現したACJにより、戦後の自民党親米政権は維持された。 以上の推移を本書は豊富な文献によりながら解説している。著者は、米国に従う自民党の政治家には極めて批判的である。例えば「最終的に、岸信介がいかなる人物であったか、彼がなぜ、平然と、容赦なく日本におけるアメリカの利益を推進するために日本を裏切ったかは、いまだ不明である。」(207頁)といった調子である。しかし、著者の意図とは反するかもしれないが、ソ連の東欧支配よりは米国の日本に対する政策の方が寛容だったことを勘案し、さらに米国勝利で終わった冷戦において日本が結果的に「勝ち組」に乗ったことを思えば、日本の政治家の選択は概ね正しかったのではないかと思った。また、日本が米国にとって魅力的な市場であることは経済面のみならず政治面でも重要であると思った。 日本戦後史の核心に迫る驚くべき書 この本の初版は1996年。サブタイトルに(ウォール街が戦後を演出した)とついていたが、文庫化にあたり一部訂正がされている。ハリーカーンという謎のアメリカ人が日本の戦後を操っていたという話は、立花隆の巨悪対言論に詳しいが、その内容を裏図ける内容になっている。 この本を、面白いか面白くないかといわれれば、間違いなく面白い。顔写真や参考文献も豊富なので内容をより、立体的に楽しめます。
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[ 文庫 ]
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江戸の兵学思想 (中公文庫)
・野口 武彦
【中央公論新社】
発売日: 1999-05
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,278円〜
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・野口 武彦
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カスタマー平均評価: 3
風雲児たちの サブテキストに 明治維新への軍事的な革命の理論はいかに構築されたかそんな読み方ができる本だが、兵学思想なら 思想家たちの 列伝にするのではないやり方もあったはずだが 太平記を始めるとする 軍記読みを どう定義するとか 維新直前に思いきっり絞るという描き方もあったはずだが よくばりすぎるかもしれないが ザンネン
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