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[ 文庫 ]
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イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871)
・イザベラ バード
【講談社】
発売日: 2008-04-10
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,495円〜
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・イザベラ バード ・Isabella L. Bird
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カスタマー平均評価: 5
前人未踏の内陸旅行には赤裸々な驚きと好悪の反応が満ち溢れていた! 明治十一年(1878年)、新政府の要人=大久保利通が暗殺された直後の五月に、英国人女性旅行家イザベラ・バードが来日した。彼女は日本人従者(兼通訳)を雇い入れ、粕壁?日光?鬼怒川?会津若松?新潟?山形?秋田?青森?函館(蝦夷)という日本縦走の大冒険旅行を敢行する。
ピエール・ロチによる日光参詣に先立つこと七年前。西洋人女性初の日本内陸部走破が成就されたとは驚きだ!七つの海を征服した大英帝国のジョン・ブル魂は女性にも宿るのか?おまけに、3か月超の長旅を終えて帰京したイザベラは、秋には京都?伊勢神宮?大津琵琶湖まで畿内を巡り廻っているのだ。す、凄すぎる…。
騒音と悪臭、無遠慮な視線、蚤と蚊の来襲、大雨による増水に悩まされつつ、簡易ベッド持参の旅上で著者イザベラは故国の妹宛に手紙を認め続ける。手紙ベースの旅行記の全訳が出たお蔭で、百三十年後の日本人たる私が一読者として彼女の大冒険旅行を追体験できて非常に幸運に思える。
幸運といえば、イザベラ自身も幸運に恵まれた。一昔前の幕末期であったら異人嫌いの狂信的なサムライからどんな危難を受けたか判らない。そもそも封建領地内を異国人が自由に旅行できた筈が無い。ご維新による中央集権国家の成立が、彼女の大冒険旅行を実現させる基盤となった。
また、滞在歴の長い英国公使ハリー・パークスやヘボン(ヘプバーン)博士など日本通の先人は、具体的な旅情報に繋がらなくとも、日本とは如何なる伝統国家であり日本人はどんな東洋民族なのか、イザベラにとって貴重な忠告と助言、支援協力を与えた。
鋭い観察眼で日本の印象を綴った記述には、旅行見聞への赤裸々な驚きと好悪の反応に満ちている。侘しい宿屋での食事に閉口しつつも、葬式や結婚式に顔を出したり、いろはガルタに打ち興じる子供たちにお菓子をあげるなど村々で素朴な交流を続ける。とりわけ、蝦夷地に暮らすアイヌ人たちの生活ぶりを目の当たりにしたイザベラの記録は、貴重な文化習俗資料になっている。
縦と横に広がる バードが滞在した場所に、実際自分も住んでいたことがあったり、バードが見た同じ建物を時間を超えて自分も目にしたりしていて、不思議な感覚に陥りながら読みました。当時の不衛生な暮らしぶりや、病気の蔓延状況にバードのげんなりする様子が目に浮かぶようでしたが、蚤が飛びまわる布団とか、バードについてまわるやじうまとか、宿屋でどんちゃん騒ぎする人々の様子には、思わず笑ってしまいました。
紀行文って場所と時間の両方を伝えるものなんだなって、この本を読んで改めて感じました。 客観的な視点で描かれた良書 イザベラ・バードは明治時代の旅行家で、当時はまだ海外に知られていなかった地域を旅行した方です。本書は、ほとんど知られていなかった東北、北海道を旅した時に記した手紙を収録しています。彼女にとって、「未開」だった地を歩むこと自体、すごく勇敢な方だと思います。
文章を読んで好感を持てたのは、先入観を持たず客観的な目線で描かれている点です。そのため、明治時代の日本の様子を抵抗感なく理解することができます。
また、当時の日本人の考えが現在でも生きている部分もあるように感じた箇所もあり感心しました。例えば、知識人層の宗教観は現代の日本人の宗教観(無宗教であることがよいとする考え)に引き継がれていますね。それ以外にも興味を引く部分が多くあるので、おすすめです。 完全版にして、この読みやすさ 普及版を訳した「日本奥地紀行」も面白かったが、
それに比べて、とにかく読みやすい。
「奥地紀行」の何倍ものページ数だが、
苦も無く読み進めることができた。
訳者のセンスが伺える熟慮された訳。
普及版にはない部分として、日本の文化・風俗について
多大なページを割き、詳細な描写をしている。
あらためて、イザベラ・バードという人の
人並み外れた情熱・探究心に乾杯。 『日本奥地紀行』の完全版。下巻の早期刊行が望まれる。 明治11年の夏(6月?9月)に東京から日光を経て新潟へ抜け、山形、秋田、青森を通り北海道へと旅をしたイギリス人女性による日本奥地の見聞録。平凡社から出ていた『日本奥地紀行』は初版からいくつかの箇所が省略された1885年の普及版の翻訳でしたが、こちらは省略前の1880年初版の翻訳です。
まだ江戸時代の生活が残る明治初期の日本の田舎の原風景や人びとの素朴な生活が、険しい山道や粗末な食べ物、蚤や蚊に悩まされる旅の苦労とともに、外国人の新鮮な目を通して生き生きと描かれています。
上巻では函館到着までの部分が収録されていますが、それ以降の北海道アイヌ人たちの生活を描いた部分は下巻に回されていますので、早期に発行してほしいものです(できれば上下巻同時発行してほしかった)。
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[ 新書 ]
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大系 日本の歴史〈13〉近代日本の出発 (小学館ライブラリー)
・坂野 潤治
【小学館】
発売日: 1993-07
参考価格: 999 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,220円〜
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・坂野 潤治
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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古代日本の四季ごよみ―旧暦にみる生活カレンダー (中公新書)
・藤井 一二
【中央公論社】
発売日: 1997-12
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,205円〜
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・藤井 一二
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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日本後紀(下)全現代語訳 (講談社学術文庫)
・森田 悌
【講談社】
発売日: 2007-02-09
参考価格: 1,208 円(税込)
販売価格: 1,208 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・森田 悌
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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日本後紀(中)全現代語訳 (講談社学術文庫)
・森田 悌
【講談社】
発売日: 2006-11-10
参考価格: 1,208 円(税込)
販売価格: 1,208 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・森田 悌
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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ある神話の背景―沖縄・渡嘉敷島の集団自決 (PHP文庫)
・曽野 綾子
【PHP研究所】
発売日: 1992-06
参考価格: 550 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,203円〜
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・曽野 綾子
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カスタマー平均評価: 4
半々でしょう 綿密な調査に基づいた書籍だとされる一方、「集団自決」おける強制を肯定する証言が削除された等の批判が当初からあり、一応参考資料のひとつとして価値はあるとしても、全面的に肯定できる内容ではないように思われます。まあなかなか興味深い本でしたが、内容に関しては半々で見ておいたほうがいいかもしれません。 変なミステリー小説より断然面白い。 この本はノンフィクションのジャンルに入ると思いますが、ミステリー小説としてもいいかもしれません。沖縄戦史に隠された真実が、作者によってゆっくりと暴かれていくんです。相当取材されたのがよくわかり、その点でも感動ものです。イデオロギー的なコメントはほとんどありませんが、最後に近くなって、「沖縄ノート」の内容と作者の大江健三郎に、取材に基づく確固たる根拠のある厳しい批判がなされてます。 旧日本軍と旧米軍のどちらが加害者なのか。 過去の真実と称する伝聞や憶測、捏造を冷静な目で吟味検証している本です。一気に読み終えてしまいました。旧日本軍が悪者になっているお陰で戦時の混乱の犠牲になった遺族に支払える理由ができたりと、物事にはいろいろな側面があることを教えてくれます。皆のために口をつぐむ者達と自己のために他人をあしざまに言い募る者達。「真実はその場に居た人の数だけ存在する」という事実の多面性を改めて感じました。是非ご自分の目で、頭でこの本に触れていただきたいと思います。
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[ 文庫 ]
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暗黒日記〈2〉 (ちくま学芸文庫)
・清沢 洌
【筑摩書房】
発売日: 2002-07
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,200円〜
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・清沢 洌
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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法華義疏(抄)・十七条憲法 (中公クラシックス)
・聖徳太子
【中央公論新社】
発売日: 2007-05
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,200円〜
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・聖徳太子
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カスタマー平均評価: 5
日本の建国の精神とは 十七条憲法は歴史で勉強しますが、全文をきちんと読んだことはあまりないのではと思います。私自身も久しぶりに通読しました。
ここに溢れているのは、仏教を中心とし儒教を補としたバランス感覚に富んだ、政治哲学であるように思われます。もし、日本の現行憲法が改正されるようなことがあるとするなら、前文ないしは我が国の建国の精神として記載すべきであると思います。
今の最高紙幣の肖像画は福沢諭吉です。最高紙幣の肖像は建国者や建国に関わった人物がふさわしい。確かに明治以降近代化するに当たって、福沢の果たした役割は大きかったでしょうが、真の建国の父は聖徳太子ではないかと思います。いずれ、本当の最高紙幣が登場する際には再び太子の肖像画が描かれるという話も聞いたことがあります。
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[ 新書 ]
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新説日本古代史 (V2新書) (V2新書)
・豊城 実澄
【ブイツーソリューション】
発売日: 2005-01-20
参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 1,200 円(税込)
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 2,200円〜
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・豊城 実澄
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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徳川慶喜公伝〈巻1〉 (1967年) (東洋文庫〈88〉)
・渋沢 栄一
【平凡社】
発売日: 1967
参考価格: 473 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,200円〜
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・渋沢 栄一
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カスタマー平均評価: 0
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