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山田詠美

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学問 アンコ椿は熱血ポンちゃん 幸せな哀しみの話―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫) 熱血ポンちゃん膝栗毛 (新潮文庫) 放課後の音符(キイノート) (新潮文庫) 風味絶佳 (文春文庫) A2Z (講談社文庫) マグネット (幻冬舎文庫) 無銭優雅 ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
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学問

[ 単行本 ]
学問

・山田詠美
【新潮社】
発売日: 2009-06-30
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,099円〜
学問 ※一部大型商品を除く
山田詠美
カスタマー平均評価:  5
学んで、失われて。
意味深なタイトルに加え、帯には「私ねぇ、欲望の愛弟子なの。」という刺激的なフレーズ、そして本を開けばそこには一昔前の片田舎における少年少女たちの日常と、どうもにかみ合わなそうな要素に面食らいつつ読み進めていった。読み終えた後の感想は、素晴らしい、の一言につきる。「山田詠美の新たなる代表作」という看板に、嘘偽りは無い。 幼き者たちは、日々の濃密な暮らしのなかで恋を知り、性を知る。自意識を知り、羞恥心を知る。友愛とともに嫉妬の感情を知り、信頼とともに支配の感覚を知る。ときに体が熱くなり身のふるえるような経験を通じて、ときに大人や「おませな」同輩たちからの唐突な情報提供を通じて、色々と学んでいく。この「学問」のプロセスを、もうこれ以上のものはありえないだろうというような巧みな言葉づかいにより表現していくことが、本書の骨子であるように思われた。特に圧巻なのは、「自慰」の学習の過程だろう。本能的に始められたその「儀式」が、やがて技術の習熟とイメージの精密化により当人の思いもよらないような意味を帯びてくるあたりの描写は、息を呑むような見事さである。 「学校では学べないこと」を丁寧にしかし軽やかに教えてくれるのが、山田詠美さんの真骨頂だというのが私見だが、本書ではその「特技」がこれまで以上に高いレベルで披露されている。とりわけ各章の冒頭にある、物語の主人公たちの「死亡記事」の存在意義が大きい。このお話の中で語られている「青春」は、あくまでもやがて過ぎ去り死にゆく者たちの青春であることが強く印象づけられるというわけだ。生きて何かを学んでいく事は、同時に何かを失いやがて死んでいくことだという真理を、それとなく感じさせてくれて、かつてないほどにしんみりとした読後感があった。
An Instant Classic !
外国の評に An instant classic(発売と同時に古典)と 書いてあるのをときどき見ます。この小説がそれ。 新刊だけれど、すでに古典の風格があります。 たぶん現代最高レベルの日本語で書かれていて、 ことばがじつに精確なので、読んでいてかゆいところに 手が届くというのか、何とも気持ちいい。 青春小説であり恋愛小説ですが、だらだらしていたり、 ことばに酔っているような表現は一切ありません。 読みやすく、自分にもこういうの書けるんじゃないかと思わせる小説は多い。 読みにくくて、自分にはこんなふうには書けないと思わせる小説も多い。 しかし読みやすいと同時に自分はとてもこんなふうには書けない と舌を巻く小説はそうそうない。これはそういう小説です。 一人の少女の性の目覚めが大きな軸になっていて、 踏み込んだ描写もあります。が、暗さはなく、全体的にすこやか。 タイトルにはさまざまな意味がこめられていると思いますが、 「性」について身体で正しく学んでいくことも大切な学問なのだ、 とこの小説は言っているように思います。 そして読んだあと、一度しかない人生をそれがどんなものであろうと 肯定する作者の姿勢に、胸が熱くなります。

アンコ椿は熱血ポンちゃん

[ 単行本 ]
アンコ椿は熱血ポンちゃん

・山田 詠美
【新潮社】
発売日: 2009-03
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
 Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 870円〜
アンコ椿は熱血ポンちゃん
山田 詠美
カスタマー平均評価:  4.5
元気そうでうれしい
ポンちゃんのおなじみの年に1回のエッセイ集。 著者はHPやブログを出していないので、このエッセイ集が、ファンにとってはとってもうれしい。 今回も、彼女の読書歴、ご飯、友達、家族、愛しいテーマがいっぱいつまっています。 最初のポンちゃんシリーズに比べて、最近は、いい感じに大人になった雰囲気もあり、その一方で、相変わらずの、やんちゃぶりもみせてくれます。 このままずっと続いてほしいシリーズです。
いいね!
前回の膝栗毛シリーズがあまり面白くなかったので買うのをためらいましたが、読みました。 よかった! 熱血ポンちゃんが復活しているなぁと思いました。

幸せな哀しみの話―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)

[ 文庫 ]
幸せな哀しみの話―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)

【文藝春秋】
発売日: 2009-04-10
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
幸せな哀しみの話―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)
 
カスタマー平均評価:   0

熱血ポンちゃん膝栗毛 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
熱血ポンちゃん膝栗毛 (新潮文庫)

・山田 詠美
【新潮社】
発売日: 2009-05-28
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 368円〜
熱血ポンちゃん膝栗毛 (新潮文庫)
山田 詠美
カスタマー平均評価:   0

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

・山田 詠美
【新潮社】
発売日: 1995-03
参考価格: 380 円(税込)
販売価格: 380 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)
山田 詠美
カスタマー平均評価:  5
女の子の憧れがいっぱいつまった一冊
女子高生が主人公の8編の短編小説が収録されています。 作品名が全部英語で、どのお話も始まる前に1ページ使ってタイトルが かわいくデコレーションして書いてあるところがおしゃれです。 私は「Keynote」が特にすきです。 この話は同じくこの本に収録されている「Sweet Basil」という作品の 続編のような感じです。 「Sweet Basil」がちょっと気になるところで終わったので、 続きがあったのはうれしい驚きでした。 私がすごく印象に残ったセリフがあるので引用します。 「恋って、物静かなエイリアンのようだ」 なかなかすごいことを言ってます(笑) ここだけ引用しちゃうとなんだか突拍子もないけど、 作品の中でこの一文は実に自然です。 確かにそうかも、と納得しちゃいました。 ぜひ読んでみてください。
ばぶるのほ・う・か・ご
あたしのおぢいちゃんがね、 この本ってバブリーで、俺の若いころを思い出すよ! ぽんちゃんもバブリーでね。びっくりだよ! バブル青田なんかぬるいよって!いってたの…。 おぢいたんがばぶる世代ってことは、 そのまごのあたしはいくちゅなんら?って思うれちょ? 4おくちゃいれちゅ
女性の魅力は
今年33歳を迎える自分が10代前半から今まで折にふれてページをめくった本。 香水、絹のスリップ、シャネルの口紅、ジントニック… ハイ、全部たどりました。 この物語の素敵なところは、大人の女をイメージさせるものが暗号のように散りばめられていて、でもちっとも押しつけがましくないところ。パパのセリフも、大人びた主人公たちもそうだけど、読み手のイマジネーションを心地よく刺激してくれる。 おいしいワインにほろ酔いしながら「大人の女像」をめぐらせるような快感がある。 彼女たちはこんな30代になってるかな、と想像するのも楽しい。 携帯メールやブログが全盛の現代。 誇張や主張で「小悪魔性」をアピールしたがる人は多いけど、醸し出す雰囲気こそが女性の色気(秘すれば花)だということを気づかせてくれるはず。

高校生の時、友人が「読んでみて」と勧めてくれました。 当時ライトノベルばかり読んでいた、私に大きな衝撃を与えた作品です。 哀しみを抱えて生きる少女達に魅了され、一気に読みました。(あまりにも夢中になってしまい、小説に出てくる香水を探し、テスターの紙に吹き付けてもらい、本に挟みました。)恋する女の子達はもちろん、女の子の心を持っている方にお勧めします。
中高生に送る"裏教科書"
中学生?高校生の頃に読んでおくべきだった、と悔やまれる作家の代表は、やはり山田詠美でしょう。 ということで今さらながら。 「ぼくは勉強ができない」に続いて2冊目の山田詠美体験です。 本書は、大人の感性を早々と手に入れてしまった少女と、彼女を取り巻く普通の少女たち、そしてその対比を客観的に眺める主人公による、甘酸っぱく魅惑的な短編集。 主人公の視線が読者の視線とつながるよう、やや第三者的に描いているところがうまいです。 でもこんなの中高生の頃に読んでたら、完全に恋愛観というかセックス観変わりますよね。 当時もし山田詠美さんの本に出会っていたら・・・と想像するだけでなんかドキドキしてきます。 僕のように彼女の作品に触れないまま大人になってしまった方が、大人になってから、中高生の頃を振り返りつつ読むというのも、彼女の小説の楽しみ方のひとつかもしれませんよ♪

風味絶佳 (文春文庫)

[ 文庫 ]
風味絶佳 (文春文庫)

・山田 詠美
【文藝春秋】
発売日: 2008-05-09
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
風味絶佳 (文春文庫)
山田 詠美
カスタマー平均評価:  3.5
陳腐な男女の物語
文章はうまいと思う。しかし、題材がいただけない。陳腐な男女の物語。登場人物は月並みで、その細かい心情を、まるで虫眼鏡で拡大したように、1つ1つ描写するものだから、全体としてストーリーに動きがない。結局、面白くなくて、途中で読むのを止めてしまった。
エゴの魅力
久しぶりに山田詠美を読んだ。この人の作品はS的な魅力…というには健全すぎる。なんというか動物的なエロチックさ、を作品に盛り込み、惹き付けられるなって思う。 肉体労働者達の匂い立つような体、荒々しい言葉遣い、自己中心的で、シンプルな結論に到る思考回路、暴力等は時として、人を本能の部分で惹きつける。。エロチック、だなぁって思った。 カッコイイというより、エロイなぁって面白かった。エロカッコイイが一番ぴったり来る? 文章が綺麗で、読んでいる時はその独特の雰囲気に浸れます。
読ませるが、狙いすぎ
山田詠美の作品には、生理的に受け付けないものもあるが、 これは、うまいな、手練だなと思いながら読みすすめた。 が、狙いすぎ。心理描写が、思わせぶり。 「読ませる」短編、という評価を、最初から意識して書いたと 思わせる。何より、彼女の真骨頂(?)である性的描写が、 ヘンにまわりくどい。最近、こうしたまわりくどい文章を、 うまいと評する風潮がありますね。 登場する男性たちは皆「肉体労働者」であるが、 これも、「肉体労働している男はこうだろう」という決め付けが画一的。 エリートの夫に蔑まれ、息の詰まるような毎日を送っていた女性が ゴミ収集業の男性のもとに走って、やっと生きてる実感を得る、 みたいな話は、どう考えても陳腐でしょう。げんなり。 いわゆる「頭脳労働」じゃない「肉体」使った仕事してる「筋骨隆々」の 「男らしい」男のもとにいけば、「女の幸せ」が手に入れられる、 なんて、山田詠美の物の見方って、その程度だったのか。 こりゃ林真理子以下だな、とがっかりしているところです。
山田の真骨頂
傑作。恋愛を情感たっぷりに描く中年の女性作家にはどうしてもイタさが伴うものだが、彼女はやはり別格だと再確認。「黒くて」「外国かぶれで」「作家本人にまつわるイメージが強く想起される」山田作品ではなく、「蝶々の纏足」「風葬の教室」、そして本作と、純日本的な舞台で純日本的な関係性や細やかな感情を描く短編にこそ、彼女の真骨頂があるように思う。 狙いすぎて/盛り込みすぎて読者が興ざめする一歩手前、という、感性と表現力を武器にする作家が求めてやまないスイートスポットに、研磨し尽くされた繊細な比喩が次々と決まる。本作が醸(かも)す、単純に甘すぎず、直截(ちょくさい)に苦くもない、その中間に位置する玄妙な味わいは、タイトルに恥じぬもの。 大御所の作品の常として、刊行当時には多数の媒体に取り上げられ、早くに映像化もされたが、年月を経て、そうした「商品」としての余計な包装が全て取り払われてなお、強く薫る文学としての中身がある。
ありそうでない6つの恋
ありそでないであろう6つの恋の話。でもこれが「物語り」というものである。現実にあるであろう、話ばかり読まされても仕方が無い。なんてったって現実逃避が必要ですから。その現実逃避も本書のように、現実からチョットずれているくらいのほうが良い。あまりに極端でもこちらの心が物語りについていけない。 本作にでてくる女性は少し皆ずれている。そのズレさ加減が絶妙なので僕たちは彼女達に心奪われる。一方、出てくる男達は皆現実を背負っている。現実そのものである。現実の男達と非現実な女達。もー男の理想の展開じゃないですか。男だったら必読ですね。しかしながらこんな物語を女性が書いたのが驚き。山田さんは、巷に溢れる作家とは筆力が違いますね。

A2Z (講談社文庫)

[ 文庫 ]
A2Z (講談社文庫)

・山田 詠美
【講談社】
発売日: 2003-01
参考価格: 490 円(税込)
販売価格: 490 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
A2Z (講談社文庫)
山田 詠美
カスタマー平均評価:  4.5
ひたすらかっこいい
山田詠美の文章が好きで、気づくと夢中になっていつも一気に読んでしまう。 この作品も「詠美節」が全開。 彼女の作品が好きな自分は読んでいて気持ち良かったけれど 同時に少し物足りない気もした。 主人公と夫との関係、恋人との関係、 面白いし納得できる部分もあったけれど、 はたしてここまでシンプルにいくものだろうかと ちょっと疑問も持ってしまった。
老練な書き手だが…
最初に断っておくが、私はこの作者の小説をあまり好きでない。 文章は読みやすく、語彙のセンスも卓抜、構成力にも優れているが、 表現されている思想が あまりにも露骨な選良意識と蔑視感情、 幼稚な自己顕示欲で埋め尽くされているからだ。 本編は途中まではそうした悪癖が上手く抑えられており、 反感を持たずに読めた。 主人公と若い恋人との照れ隠しめいた応酬も リアルで共感の持てるものに仕上がっている。 だが、主人公と同性の親友の会話の辺りに ファンの人にはそれこそが魅力なのかもしれないが この作者の良くない部分がまた出てきてしまっている。 「雑誌に載ってるようなマニュアル通りの恋愛しか できない若い女たちとは違う私たちは大人のいい女」 という優越感に集約される女性二人の自意識に 逆に幼稚で大人になりきれない心象が露呈している印象を受けた。 「三十代も半ばの編集者や大学の先生ってこんなに暇なのかしら?」 と白けた感慨さえ生じた。 主人公夫妻がそれぞれ異なる出版社に勤める編集者だという設定が、 物語の根幹を成す重要な設定であるにも関わらず、 仕事の描写にあまり現実味が感じられない点も気になった。 「仕事ではライバル」である夫婦の葛藤が 所詮感情面に留まる綺麗事の範疇を逸脱せず、 食い扶持を稼ぐ仕事で争う緊張感や切迫感に乏しい。 作者の理想や美意識を優先して、 主人公夫婦をせせこましい現実に囚われない造型にしたいのかもしれないが、 主軸となる設定に嘘っぽさを感じさせるやり方は率直に言って手落ちだと思う。 尚、この作者の作品は概して、作中の主人公と作者自身の思想がほぼイコールの関係にあるが、主人公が文字を扱う職である本編では特にその傾向が強い。 それゆえ、主人公が夫からも深い部分で必要とされ続け、 若い恋人からも新進の作家からも魅力ある女性として扱われる展開から 自己の分身たる主人公を不要に甘やかす作者の捩れた選良意識が覗く様で鼻持ちならない。
初めての山田詠美
オランダとスペインを旅行してたときに一気に読んだ本の一つ。 自分の恋愛に対する考え方は幼稚だなぁと思っていたときに、勉強になるかなと思って手にした本。 初めて読んだ山田詠美の本。 35歳の既婚の女性文芸編集者と同業者の夫、そして年下の男との話。 最初のうちは、とにかく腹が立った。 ムカつく。 自分の恋愛を反省しようと思ってたのに、「おれのが正しい!」とか思った。 「『恋って仕様の無いものだと思うよ、私は』 『格好悪いよな』 『成生もそう思う?』 『うん。だって主人公のつもりになっちゃうんだぜ。柄にもないのにさ。美しい夕暮れの中で、切ない思いを抱えているおれ、なんてね、あ、涙、でてきた』 そういって、成生は、笑いながら泣き真似をするのだった。考えてみれば、恋愛小説の主人公は、いつだってその気だ。照れることを知らない。私たちは照れる。けれど、そうしながらも、主人公の役を降りない。」 どろどろした不倫小説じゃなくてさばさばしてるのはいいが、句点の多い甘っちょろい言い回しと、この年下男ってやつが気取っててムカつくなぁ、とか思いつつも洗練された年上女性に惹かれながら読み進む。 と、後半の展開は秀逸。 上手くいっていたようにみえた恋愛の裏で、実はマイナス要素が着々と積み上がっていて、些細なことからそれが表立って呆気なく壊れてしまう、感じが巧みだと思った。 というかそういうことが、自分の一番学ぶべきトコだったんだろう。 そして後半のその非常事態で、言葉や理屈で話を整理していく主人公の姿勢が泣ける。 「私は、つき合い始めの頃に、月を一緒に食べようと電話で彼が提案したことを思い出した。あれから、ずい分と長い時間が流れたような気がする。息を飲むほどに新鮮だった彼の言葉の数々は、もう私の耳に慣れている。彼もまた、同じように感じているのだろう。・・・こんな自分、好きじゃない。私は、そう思った。自己完結した世界の中だけで自分を好きでいられる程、私は強くないのだ。私は、いつも他人の手を必要としている。それも、一番、近いところにいる他人の手を。ぼくの好きなきみ。私は、自分がそれに値する者であるのを、いつも感じていたいのだ。」
上手いね
 上手い,上手すぎる.村上龍にも似た著者の反社会的とでも言うべきアウトローな所とコミカルな所が融合してすばらしい出来になっている.それに加え,ただ単に面白く読みやすいだけでなく,考えさせられる箇所もあり,テーマがテーマなのにちっとも暗くなっていない.話も最も良い終わり方をしていると思う.今の所,山田詠美の最高傑作ではないだろうか?
山田詠美さんの作品は初めて読んだけど・・・
全体的にさらりとした文体で書かれていて、かっこいい作品。
一浩と夏美の関係は一見ドライであるように思える。しかし、実はお互いにとてもよく分かり合っている。それが読んでいて心地よい。

恋愛ってのはただの足の引っ張り合いだと思っていたので、この本を読んで少し考え方が変わりました。


マグネット (幻冬舎文庫)

[ 文庫 ]
マグネット (幻冬舎文庫)

・山田 詠美
【幻冬舎】
発売日: 2002-04
参考価格: 520 円(税込)
販売価格: 520 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
マグネット (幻冬舎文庫)
山田 詠美
カスタマー平均評価:  4
オトナの女になること
罪の意識を持つということは洗練されるひとつの方法 体の奥底にあるずれた瓶の隙間から流れ出るもの ひっそりと皮膚の内側に塗られ、特定の男によって抽出される 大人の女にならずにいられない。AMY作品。
罪と罰
罪とは、罰とは何か。様々な場面で「常軌を逸した人」と「そうでない人」が描かれていますが、誰もが「常軌を逸する」可能性を秘めている事を指摘しています。 最初からあとがきに至るまで、傑作揃いの短篇集です。
紙一重の人生…
9つの短編集です。 中でも最初と最後のストーリーに心惹かれたので、ちょっと書きます。 最初のストーリーは「熱いジャズと焼き菓子」 私たちは、きっとみんな、つき合っている人とは、 他の人が入り込まない個人的な一対一のつき合いと、 社会の一部である人間同士としての、他人や社会をも巻き込んだつき合いと、 両方の立場をとりながら、接していると思うんです。 でも、そのバランスって崩れるときがあるかもしれない。 そうなったとき、 社会を捨てその人との恋に生きることと、 社会性を失わず、道徳と倫理に従って冷静に行動することでは、 大きな違いがあるようで、実は紙一重。 女性はたいがい、相手の一言によって、前者にも後者にもなれるんじゃないかな。 きっと私も、普段は毒のない良き市民をしているけれど、 相手によっては…???、なんて考えてしまいました。 最後の話は「最後の資料」という 著者・山田詠美さんの身内の方が登場する実話です。 著者の身辺や、実際の考え方、もののとらえ方が見えて とても興味深いです。
他人がまねできない!笑わしてくれる。
 幻冬舎刊ということから、もう俗受け目当て、金儲け、発売部数戦争丸わかりです。  他人がまねできない?世の中かの女史のエピゴーネン(模倣者)だらけですけど、文学にちっとでも、かかわっている人は、皆知っている。 知らぬは、大衆ばかりなり、それも年端も行かぬ、女学生あたりを狙いにしているらしい。文学の層を広めていると、出版社は口実するかもしてませんが、結局は薄めているばかりでは、希釈され尽くしたの飲んで満足しているでは、本格文学の対抗できませんけど、難解といって、難しいもの放擲し、彼女の元に馴れ合い集団として、しがみつくのか?単なる愚民主義でしかないと思いますけど、売春だ!犯罪だ!猥褻!SEX!みな村上龍がやり尽くしたことですけど、もう本人も飽いたのか、続かなくなったのか?総合小説やら書いていますが。  とにかく、書き手と読み手の甘えあい、商業として成り立つからいいではないか?  結果として何が来るか、《文学》の決定的不在とポピュリズム…行き着く先は?…あんたらも知識人の端くれの矜持があるなら、自分で考えなさい。!!!
今回のケース
全編、詠美さんの表現力の鋭さに感嘆しながら読みましたが、
「最後の資料」で特にせつなくなりました。
闘病ノートに記された「今回のケース」という
言葉。子供達を甘やかす義弟の心の内。

詠美さんの死をテーマにしたお話は、どれも
「逃れられない恐怖」と「残された時間の
甘やかさ」でマグネットのように読者の心を
引き付けて離さない。

読む人の精神状態や年齢で感じ方が違って来ると
思う本書は、時間を空けて何度も読みたい1冊です。


無銭優雅

[ 単行本 ]
無銭優雅

・山田 詠美
【幻冬舎】
発売日: 2007-01-31
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
 Amazonポイント: 14 pt
( 通常3〜5週間以内に発送 )
中古価格: 200円〜
無銭優雅
山田 詠美
カスタマー平均評価:  4
あれあれ?
括弧とじが出てきたり、今までと少し変わった印象を受けました。 40代のナチュラルな生活が描けてるのかもしれませんが、まだその年代に行ってない私には共感もできず、入り込めず…。 正直言うと、ちょっとがっかりしてしまったかな。 栄の過去のこととか、もうちょっと知りたかった。 もっと年を重ねれば、いい作品だと思えるのかもしれない。
キモチワルクナイデスカ??
この主人公の二人、ちょっと。 慈雨のほうは、まあ、許すとして、男の方、あ?あ、苦手、キモイ。 でも、文体とかはさすがです。 挿入される作品のスクラップとかの選び方とかもステキ。 でもやっぱり、この年齢で、こういうのって、まあ、実際いるのかも知れないけど、 でも、それを延々、やられると、やっぱり、キモイ。
心中する前の日の心持ち
「心中する前の日の心持ちで、これからつきあっていかないか?」 こんな会話で幕を開ける小説を、あなただったらどんな物語が繰り広げられると思います? しかも作者は山田詠美。 私は正に「繰り広げられる」とも言うべき、 切った張ったの大恋愛物語が始まると思いましたよ。 でもその実態はのーてんきに生きる40代独身男女の脱力系恋愛小説。 はっきり言って新ジャンルです。 縁側でじゃれ合いながらつづる2人の会話が本当にバカバカしい。 でもとても素敵です。 何で素敵かというと、のーてんきに生きる才能をこの2人は美しく見せつけてくれる。 覚悟があると言ってもいいかも。 「恋愛は中央線でしろ。」 名言です。 のーてんきに生きられるのは自分を甘やかしてくれる人がいるからで、 甘やかしがいのある人がいるからである。 こういうことを気負いなく思うためには、 元からある才能を年月をかけて鍛えてこそたどり着けるのだと思う。 主人公が相手の男に好きな四字熟語を聞くシーンは特にスゴイ。 これはとてもじゃないけど私には言えません。 でも、こんなにぬくぬくとしたお話にもすっと刃物を入れてくるのが山田詠美の怖いところ。 バカ話のひとつが登場人物の悲しみを残酷に際だたせる。 やはり、能天気に生きるのは才能がいるのです。
せつなすぎる
せつないです。なんだか、心臓をギュ?っとつかまれた感じがします。 同年代なので、すごく共感できるところがあり、特にラストのほうは、リアルすぎて、最初に読んでから随分経ちますが、二度目以降、最後まで読むことができません。 だけど、大好きな本です。
良質のナルシスティックな恋愛小説、なのですが
 40代の二人の男女の恋愛。ドラマチックな出来事はほとんど起こらない日常的な 二人の生活が女性の一人称で語られていきます。ベテラン作家らしくとても読みや すい。そして、若者でない二人の物語だからこそ、ナルシズムがはっきりとしてい ます。良質のナルシスティックな恋愛小説であるのは間違いないと思います。  しかし、良質ではあってもナルシスティックである以上、とても狭い物語です。 世界観が狭いというより価値観が狭いと感じました。世界観が狭くても価値観が 広ければよかったのですが、そうではありせんでした。普通の小説家ならともかく 山田詠美という才能あるベテラン作家が、久し振りに書くべき長編小説とは到底 思えませんでした。読んでいても心になかなか響きませんでした。私にとっては 残念な作品となりました。

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

・山田 詠美
【新潮社】
発売日: 1996-02
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
山田 詠美
カスタマー平均評価:  4
○をつけよ
この作品は大学に入ったばかりの頃に読み、その後2年に1度くらい、何かに迷った時に、ふいに読み返したくなる本です。 時田秀美本人に関しては特に魅力的な人間だとは感じなかったし、実際身近にいたとしても異性としては惹かれないタイプだろうと思う。 私は、この作品の中で、彼は特別な人間として描かれている訳ではないと思う。 事実、案外ささいなことに振り回されたり、落ち込んだりしている。 勉強もできない。欲望にも弱い。将来何になりたいかも分からない。 色んな瑣末なことに翻弄されながら、日々を過ごしている。 この部分こそが、彼を高校生として設定している理由だろう。 しかし、そもそも人間とは瑣末なことに翻弄されがちである。高校生でなくとも。 そんな時、周りにいる色んなタイプの人間の色んな意見・考えを比較検討しながら、その中から自分が求めているらしい方向性を見出していくものではないだろうか。 時田秀美はまさにその作業が始まったばかりの人物として描かれているのではないだろうか。 作品中にもある「○をつけよ」という言葉。一番印象的に残っています。 今はまだ選択権さえ持っていない未完成な自分。 そんな時に、どんな人間がいたら人は救われるか、どんな考えでもってやり過ごしていくべきか、また、自分自身も人に対してどうあるべきか。 時田秀美以外の登場人物こそがこの作品の主人公であるように私は感じるのです。
矛盾を感じる
話としては面白い。だけど著者の立脚点があまりに脆弱。でも面白いからいいんだけど。 「勉強が全てと思っている人はつまらない」って言うなら「恋愛が全てと思っている人はつまらない」わけで「野球」「都々逸」「ジグソーパズル」「三国志」「恋愛シミュレーションゲーム」「サッカー」「ファッション」「セックス」「車」「人形浄瑠璃」「美少女アニメ」「音楽」、ここには本質的に差がないはずです。 もちろん異性からの好感度は天と地だけれども、異性受けを絶対尺度にするっていう発想は、学校の成績を絶対尺度にするのと、これまた大差がない。 「あいつは勉強ができない」ってバカにするのと「あいつはモテない」ってバカにするのと、大差がない。勉強ができない人間にも価値があるのと同じくらい、勉強しかできない人間にも価値がある。 物理で零点とっても、今の人生に何の影響もないって著者は言う。同感だ。でも俺は、初恋も、ファーストキスも初セックスも、物理の点数くらいにしか人生に影響していないと言い切れる。百の人生があれば百の基準があるわけだ。そんな当たり前なこと、声高に訴えてどうするのよ。 まあそれでも、自分の考えをこれでもかっていうほど詰め込んでくれる小説ってのは面白い。面白いゆえに反論がわき出てきちゃう。読んでよかった。
正論とは思えない
小学生のときの委員決めのシーンはよかったが、 高校生になったら何だか破綻している気がする。 単に勉強せずに、彼女との付き合いだけを考えている。 それは勝手だと思うが、一生懸命に勉強している人の人生をつまらないと批判するのはどうかと思ってしまう。 確かに勉強よりも大切なことはあると思う。 でも勉強できる人をバカにするのでは 秀美の言い分が、ただの負け惜しみに聞こえる。
「肩をすくめた」の表現使いすぎ
主人公はとても偏ったものの考え方をしています そこが面白いです とても単純な表現で小学生でも十分読めます 簡単な表現で書く本が売れる と思う今日この頃です
間違ってると思うけど、好きだなあ
 僕は主人公の秀美くんと同じ17歳です。評価の方がかなり高かったのと同じ年齢の子が主人公ということでこの本を読んでみようと思いました。主人公の秀美くんは女性によくもてる。なぜならかっこいいからだ!たぶんこの本を読んだらこの子のことが大好きになると思います(笑)なんというか自分勝手なんだけど、決して自分の芯は揺るがないその精神がかっこいいんです。でもこの子は間違ってる。それははっきりと言えます。でも間違ってるからなんなんだ。間違っていてもこの子はこんなにかっこよく生きてる!最高にカッコイイ主人公です。どうぞご覧あれ^^

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 更新日 2009年7月12日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク