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[ 文庫 ]
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日本の埋蔵金 (中公文庫)
・畠山 清行
【中央公論社】
発売日: 1995-09
参考価格: 979 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,248円〜
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・畠山 清行
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カスタマー平均評価: 4
日本の埋蔵金研究歴50年の著者が語る日本の3大埋蔵金の謎 著者についてはこの本で初めて知りました。著者は自らの生い立ちを語り、戦前戦後の日本の混乱の中でいかに埋蔵金伝説と出会い、やがては作家業の傍らに日本の主立った埋蔵金伝説のある地方をほぼ網羅して取材して回るようになった経緯が語られている。研究歴50年の膨大な資料と知識はさすが。晩年には主立った埋蔵金に関する情報は全て著者のところに集まる程だったと言う。しかして、著者は埋蔵金を掘り当てたのか?などと聞いてはいけない。これはあくまでも男のロマンなのだ。ただ、著者は本当に掘り当てられた埋蔵金については公表されずに密かに分配されている例なども実例として多く知っていると断言。また埋蔵金の話の傍らに著者のライフワークでもある「正史には嘘が多い」実際に足で取材して回るといかに歴史がねじ曲げられて後世に伝えられる事が多いか、についても熱く語っている。そして、筆者の持論である、大阪の陣では豊臣秀頼は子供二人と大阪城を脱し薩摩藩の庇護の元改名して生涯を全うしたとの説も飛び出す。著者は怪しい人なのか?誠実な研究者なのか?少なくとも読み物としては面白かったです。
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[ 文庫 ]
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1666 ヴェニスからアウシュヴィッツへ ユダヤ人殉難の地で考える (学術文庫)
・徳永 恂
【講談社】
発売日: 2004-07-10
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,243円〜
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・徳永 恂
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カスタマー平均評価: 5
とにかくおもしろい 著者の執念とも言える「ユダヤ人問題」から編まれたエッセイ集。といってもどれも
質は非常に高く、初めてしることばかりで非常に勉強になり且つ楽しめる。
コロンブスはユダヤ人であり、ユダヤの安住の地を求めて航海の旅に出た(?)と
いうような推理小説ばりのエッセイから、マルクスとその周辺の論考を丹念に読み解いた
「マルクスと反ユダヤ主義」論文6編。
さらにエルサレム、ポーランド、リトアニア、スペインと旅する思索エッセイ・・。(茂吉のものは余計か・・)
学術的に興味深く且つ楽しめる名著である所以である。
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[ 文庫 ]
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幻想の東洋〈上〉―オリエンタリズムの系譜 (ちくま学芸文庫)
・彌永 信美
【筑摩書房】
発売日: 2005-10
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,241円〜
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・彌永 信美
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カスタマー平均評価: 4
何はともあれ 豊富な挿絵を見るだけでも面白い。澁澤龍彦を読んでいる人なら、見聞きしたことのある言葉や挿絵がいろいろ出てきます。普段当たり前に使っている「東洋」の意味が違ったものに思えてくるのが面白いです。様々なエピソードが読めて、とてもお得な内容だと思います。
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[ 新書 ]
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消された政治家・菅原道真 (文春新書)
・平田 耿二
【文藝春秋】
発売日: 2000-07
参考価格: 746 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,228円〜
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・平田 耿二
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カスタマー平均評価: 5
本当の学者/時代のアーキテクト! 「菅原道真が日本史のキーなのでは...」という勘で購入しましたが、結果は「当たり」。正に時代のアーキテクトと尊称できるでしょう。大変わかりやすく、しっかりと調べて書かれた本で、ドキドキしながら読み進めました。お薦めです。
・道真は、期待のエースとして赴任した讃岐国で、疲弊した律令制の実態を見る。自作の「寒草十首」を読むと、民の窮状がありありと伝わってくる。
・成年男子にほぼ一律に与えられる班田が足りず、収授(再配分)が半世紀も停止。課税対象となる男子を戸籍登録するメリットが無くなっていた。戸籍上の成年男子数は激減してしまい、地方/国は大幅な財政赤字状態だった。律令制の人頭税としての側面が破綻していた。
・墾田の私有を認めた三世一身の法から時間が経ち、私有と班田の区別が付かなくなって収税できなくなっていた。
・律令制にも生活保護や災害対策があった。しかし財政赤字で機能しなくなっていた。
・道真は、戸籍で人頭税を掛けるのは最早無理と判断し、検地、土地ベースの課税、請負による収税という、現実的な国家運営方式を立案・法律化した。
国は地方長官に収税を請け負わせる(地方分権)
地方長官は荘園主や有力請負人に収税を請け負わせる
(種籾の管理を地方長官から請負人に委託)
・さらに奴婢の身分を廃止した。
・律令制の法に矛盾しないソフト・ランディング型で立法した。
・道真の見事な立法後、政治生命の危機を感じた藤原時平は、実際の検地が行われる直前に、若い天皇を騙し、謀反の罪を着せて道真を太宰府に流した。道真が作った法律をすべての記録から抹消し、自身が立法したことにして施行した。
・新制度で財政は豊かになり、京都は邸宅建設ラッシュ、そして王朝文化が始まった。人頭税から土地税/請負収税に切り替えたことは、封建制として幕末まで以降千年近く続くことになる。
・藤原時平を含む謀反ねつ造の関係者は罪悪感からか早死し、天変地異が続いたこともあり、世論は道真を神格化した。
人頭税の律令制から土地課税の初期封建制への転換は、発想、スムーズな移行計画、共に独創的なものでした。地方分権、民営化、アウトソーシングなど今でも関係ありそうな施策です。この封建制は、残念ながらその後、武力の争いに繋がっていきましたが、これは実力者が自分に都合の良いように法律を修正/運用して格差を拡大させていっている、現在にも通じてしまうような気もします。
道真は、サル山のボス(藤原時平)やサル(御用学者)達によって、立法記録と共に消されました。しかし、時代のパラダイムを変え、そのプリンシプルは千年にも亘って社会を支え続けました。菅原道真は、日本史には稀有な「本当の学者/時代のアーキテクト」と言えるのではないでしょうか?
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[ 新書 ]
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日本の“地霊”(ゲニウス・ロキ) (講談社現代新書)
・鈴木 博之
【講談社】
発売日: 1999-12
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,234円〜
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・鈴木 博之
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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現代歴史学の名著 (中公新書)
【中央公論社】
発売日: 1989-06
参考価格: 591 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,230円〜
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カスタマー平均評価: 0
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[ − ]
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誤伝の日本史―歴史常識50の真相を探る (舵輪ブックス)
・小和田 哲男
【日本文芸社】
発売日: 1984-07
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,228円〜
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・小和田 哲男
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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朝鮮通信使の旅日記―ソウルから江戸 「誠信の道」を訪ねて (PHP新書)
・辛 基秀
【PHP研究所】
発売日: 2002-11
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,224円〜
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・辛 基秀 ・辛 基秀
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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二千五百年史〈下〉 (講談社学術文庫)
・竹越 与三郎 ・中村 哲
【講談社】
発売日: 1990-02
参考価格: 1,223 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,223円〜
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・竹越 与三郎 ・中村 哲
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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日本書紀〈3〉 (中公クラシックス)
【中央公論新社】
発売日: 2003-10
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,220円〜
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カスタマー平均評価: 5
中公クラシックスの井上光貞氏らによる現代語訳『日本書紀』 『日本書紀』『古事記』のいわゆる「記紀」の解説書から、邪馬台国の存在や大和朝廷の成立など古代日本史を扱った本は数多にあるが、とにかく基礎資料たる『日本書紀』を、全部読み通さなくても、せめて参照できるように手元において置かなければ正確な知識の習得はおぼつかない。中公クラシックスのものは古代史の大家、井上光貞氏らによる現代語訳で、同社の『日本の名著』から復刊された三巻本である。原文のものは岩波文庫から出ているが、そちらには非常に詳細な注釈がついているので両者を併用すると便利かもしれない。日本古代史に関心がある人で、専門家や歴史愛好家の書いたものを読むだけで満足しているような人がいるが、まさに自分たちの歴史を学ぶのであるから、きちんと『古事記』『日本書紀』の原典に当たり、それから様々な関連書に目を通すという、まっとうな態度を心がけてこそ、正確な歴史認識を期すことができると思う。
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