|
[ 文庫 ]
|
日本の歴史〈23〉大正デモクラシー (中公文庫)
・今井 清一
【中央公論新社】
発売日: 2006-07
参考価格: 1,300 円(税込)
販売価格: 1,300 円(税込)
( 在庫あり。 )
|
・今井 清一
|
カスタマー平均評価: 5
波乱の大正時代 大正二年度予算をめぐって、陸海軍の要求が引き金になり、
西園寺内閣が倒れた。このころ首相を決めるのは
元老であり、山県の影響力は強かった。
しかし野にあって「閥族打破憲政擁護」の運動が
荒れ狂う。
・・・といった記述を読んで、いろいろ考えた。
まさに明治国家の「国のかたち」が揺れる
時代であったのだろう。
これを「大正デモクラシー」と表現すると
いまひとつ伝わらないものを感じる。
ちなみに、このときの予算案にもられた戦艦3隻は
「山城」「伊勢」「日向」だったようだ。
この3隻は太平洋戦争まで生き延び、
フィリピンに戦って沈没し、
あるいは瀬戸内海で米艦載機にやられて着底した。
誕生にあたって、山県有朋、山本権兵衛、
西園寺公望らが入り乱れ、政変を生じた
とは知らなんだ。
|
|
[ 文庫 ]
|
長崎日記・下田日記 (東洋文庫 (124))
・川路 聖謨 ・藤井 貞文 ・川田 貞夫
【平凡社】
発売日: 1968-10
参考価格: 2,415 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,300円〜
|
・川路 聖謨 ・藤井 貞文 ・川田 貞夫
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 新書 ]
|
提督伊藤整一の生涯 (洋泉社MC新書)
・吉田 満
【洋泉社】
発売日: 2008-11-06
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,300円〜
|
・吉田 満
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
日本の歴史〈4〉平安京 (中公文庫)
・北山 茂夫
【中央公論新社】
発売日: 2004-08
参考価格: 1,300 円(税込)
販売価格: 1,300 円(税込)
( 在庫あり。 )
|
・北山 茂夫
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
近世日本国民史徳川家康〈2〉家康時代ー大阪役 (1981年) (講談社学術文庫)
・徳富 蘇峰 ・平泉 澄
【講談社】
発売日: 1981-10
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,300円〜
|
・徳富 蘇峰 ・平泉 澄
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
時代小説評判記―鳶魚江戸文庫別巻〈2〉 (中公文庫)
・三田村 鳶魚
【中央公論新社】
発売日: 1999-10
参考価格: 820 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,300円〜
|
・三田村 鳶魚
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
日本の歴史〈3〉奈良の都 (中公文庫)
・青木 和夫
【中央公論新社】
発売日: 2004-07
参考価格: 1,300 円(税込)
販売価格: 1,300 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,300円〜
|
・青木 和夫
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
日本の百年〈7〉アジア解放の夢―1931~1937 (ちくま学芸文庫)
・橋川 文三
【筑摩書房】
発売日: 2008-04-09
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,299円〜
|
・橋川 文三
|
カスタマー平均評価: 5
橋川文三さんの歴史書 復刊を待望されていた、筑摩書房発刊の日本の歴史シリーズ。橋川文三編纂の7巻「アジア解放の夢」は、このシリーズの白眉である。
文字と静止画によるドキュメントとして、画期的な手法を選択している。当時の公式資料だけでなく、その時代の流行歌、雑誌、体験談、新聞記事などを織り込み、社会風俗を本の中に再現することで、その時代を多方面から照射する、学者とも思えない、分かりやすい手法で、現代のわれわれに当時の社会状況を伝えている。
発刊からかなりの年数を経過したが、この時代を鮮烈に伝える歴史書として、まったく輝きを失っていない。この時代を学ぶ上で、私にとっては、今なお「基準」のような本である。
|
|
[ 文庫 ]
|
近世日本国民史 徳川家康 (3) (講談社学術文庫 (573))
・徳富 蘇峰 ・平泉 澄
【講談社】
発売日: 1982-01
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,299円〜
|
・徳富 蘇峰 ・平泉 澄
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
フランス革命についての省察〈上〉 (岩波文庫)
・エドマンド バーク
【岩波書店】
発売日: 2000-07
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,295円〜
|
・エドマンド バーク ・Edmund Burke
|
カスタマー平均評価: 3.5
国家・社会の安定性、自由の供託であがなった社会的自由を保守するバークの思想 フランス革命勃発の翌年、その革命思想がイギリスに輸出される危険性を感じ取ったエドマンド・バークによって書かれた、フランス革命の経過と結果への徹底的な批判書。保守思想のバイブルといわれているそうだが、前もって抱いていた保守思想への思い込みとは違い、非常に端正で十分に納得できる議論が展開されている。
形式としてはフランス在住の知人に宛てた書簡の体裁を取り、全体が第一部・第二部に分かれている。第一部では、1790年時点でのフランス革命の経過が結果的に既存の国家を破壊したのみならず、国家が保証していた公民状態をも引き裂き、人民を混乱に陥れたこと、革命の指導者たちが権力の奪取と国富の略奪を事としていて、その行為には正統性がなかったことを徹底的に暴き出す一方、制限政体の君主制によって統治されているイギリスの政治制度の有効性を擁護している。バークが擁護するイギリスの君主制の統治の優位性とは、過去において原始契約によって社会の構成員が供託した個々の自由が集合して君主の血統に結晶化し、主権となり、王族が維持する権威に基づいて国制が形成され、国家から委任される形で政府が組織され、政府は複数の政党が順番に担当することで上手く機能して国家を維持し、社会の各階層は国家によって安定性を保証されることで日々の暮らしを安全に過ごして社会的自由を享受でき、人々はそれを可能にする王族の君臨と統治を尊重するという仕組みで、フランス革命はそんな仕組みを正当な理由もなく破壊したとして、これ以上ない批判を受ける。
読み進めて思うことは、バークが主張して擁護している国家機構の仕組みは、ルソーがモンテスキューの基礎の上に展開した「社会契約」の考え方と共通点を持つことだ。君主制を擁護するバークと共和制を擁護するルソーとでは一見全く違う考え方に思えるが、個々人が自然的自由を供託して社会契約を結んで社会的自由を付与される、とする想定においては驚くほど相似している。むしろバークが忌避したのは既存の権威を激しく風刺・揶揄・攻撃することを事としたヴォルテールやディドロなどの行為ではないかと思う。彼らは、ルソーとも対立していたわけだし。
第二部は、新勢力が作ろうとしている国家機構が立法・行政・司法・軍隊・財政、どの点をとってもなっていないことを鋭く指摘している。
訳文はそんなに悪くない。機会があれば、気軽に手にとって読んでみていい文庫だと思う。
名著、しかしこの訳本は… 訳のひどさは他のカスタマーの方々のいうとおりです。上巻を買って読み始めた時、しまったと思いましたが、不揃いになるのがいやだったので、他の訳本ではなく、岩波文庫で上下巻とも、一応読みました。
原著は名著であることには変わりなく、内容に関しては星は5つ。商品としては1つ、ということで3つをつけました。
よく、フランス革命は「自由、平等、博愛」をスローガンにしたとか何とか、持ち上げられています。しかし、それは、あのような革命でなければ、達成できなかったか、というと、それは違うだろうと、バークはいいます。この世に完全な君主、政治体制はありえず、フランス王国も欠点は当然あったわけですが、その君主制の中で漸進的に改良をしていくことは可能でした。貴族層も、教会も、同様で、全否定されるほどひどいものではなかったのでした。にも、かかわらず、それらを全否定した国民議会は、他にその権力を抑制するものがおらず、独裁制を推し進めていったわけです。
バークの分析と予想は適確で、納得できるものです。
ローラン・ディスポ『テロル機械』(現代思潮新社、2002)によれば、「テロリズム」という語は、「フランス革命において作られた言葉であり、そこで生じた新たな事態を形容する必要があったからである」ということです。まさに、フランス革命の国民議会は、テロリスト集団であったのです。 買うべからず 私は今アメリカの大学院で政治学を勉強していますが、「フランス革命についての省察」(原書)が政治理論の授業のテキストになっているため、参考のためにその翻訳の本書を購入しました。 しかし、読んでみて、その訳のひどさにびっくり。完全な直訳で、読んでいていらいらするし、一体何を言いたいのかさっぱり分からないこともあります。これなら、原書をそのまま読んだほうがまだましと、もう読むのをやめました。 翻訳能力だけでなく、巻末の訳者の解説を読んでも、「え?」という文章が多いです。例えば、「もとよりわが国でも学術研究の世界では、過去長年にわたって、わが主人公についての極めて不人気で割りの合わない専門的業績が地道かつ着実に続けられてきた。」などなど。(これは下手な翻訳ではなく、本人の書いたオリジナルな文章です。) 翻訳能力云々の前に、この訳者の日本語能力に問題があると思います。やむをえず、みすず書房の翻訳の「フランス革命の省察」をあらためて注文しましたが、岩波と訳者には私の時間とお金を返して欲しいです。 名著だが訳がひどすぎる。 いわずと知れた保守主義の古典であり、内容自体は秀逸。 保守思想の源流といってよいだろう。 現代における進歩主義批判も、バークの枠を一歩も出ていない。 しかし、岩波はこれほどひどい訳にも金を払うというのか? それともあえてそうするように指示したのか? いくら岩波の社論にあわないからといって、もう少しプロ意識を持っていただきたかった。 そういうわけで、みすずから出ているほうをお勧めいたします。 歴史的資料として とても悲しい事実ですが、出版社の意図的な悪意がなければけして世に出ることはない悪文に翻訳されています。 きっと後世において現代日本の思想的偏向性を研究する上で貴重な歴史的資料(証拠)になると思います。 このような本が一流と呼べる出版社から出てくるのが現代の日本です。 誰かがこの問題の本質について調査や研究を行うことを切に祈りたいと思います。 また、バークについて知りたい方は、中川八洋氏の本を私はお勧めします。「保守主義の哲学」の中でこの本についても言及されていますので参考になると思います。
|
|