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近世日本国民史 桜田事変 (講談社学術文庫 (629))
・徳富 蘇峰 ・平泉澄
【講談社】
発売日: 1984-03
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,480円〜
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・徳富 蘇峰 ・平泉澄
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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英霊の絶叫―玉砕島アンガウル戦記 (光人社NF文庫)
・舩坂 弘
【光人社】
発売日: 1996-08
参考価格: 632 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,478円〜
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・舩坂 弘
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カスタマー平均評価: 4
英霊の想いに対して感謝したい 本書の著者は三島由紀夫と親交があったこともあり、記述内容に三島の力を借りているだけでなく序文を記してもいる。 三島の力をかりかたためかどうかは判らないがその記述は玉砕していく守備隊の疲弊を見事に表現していると思う。多少読み難い部分があることを割り引いても、その事実の記述だけでも一読の価値があると思う。 玉砕していった戦場からの生還者で、実際に実質的な玉砕戦を戦った人が書いた著作はそう多くなく貴重でさえあると感じる。多くの戦記は、空間的、時間的に戦場にいなかった者が、伝聞や資料収集によって書き上げたものであるのに対し、本作は実際の戦場に臨んだ人の記述であるだけに、戦場における戦友への想い、故郷への想いを感じるには十分過ぎるほどの内容である。 表現が多少過剰であるため厳しいが星4としたい。
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[ 文庫 ]
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長崎日記・下田日記 (1968年) (東洋文庫)
・川路 聖謨 ・藤井 貞文 ・川田 貞夫
【平凡社】
発売日: 1968
参考価格: 473 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,470円〜
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・川路 聖謨 ・藤井 貞文 ・川田 貞夫
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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いしぶみ―広島二中一年生全滅の記録 (ポプラ社文庫―日本の名作文庫)
・広島テレビ放送
【ポプラ社】
発売日: 1983-01
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,470円〜
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・広島テレビ放送
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カスタマー平均評価: 5
悲劇は二度と繰り返させない 齊藤孝氏が「人類必読の書」と激賞しているのだが、どこの書店にもなかった。ならば広島には、と思い平和記念資料館に足を運んでみたところ、あった。
資料館訪れる前、生まれて初めて広島の原爆ドームを見た。そこでは「こんなことがあっていいのか」と呆然と立ちつくし寒気がした。あれは、同じ人間の手で破壊されたものなのか。
私は1985年生まれでいわゆる戦争体験世代ではないが、物議を醸した日本の久間元防衛大臣の「しかたない発言」には、いよいよ日本も戦争へまっしぐらかもしれない、という危機感を感じた。あの発言にはあきらめというよりも、武力で物事を解決することを容認するような印象を受けたからだ。米国は平和、民主主義、正義という言葉を好んで、自己の侵略行為を正当化する。しかし、武力を用いる限り、有無を言わせず悪だ、と私は思う。さらに、武力に武力で応じるのも悪だ。人間が殺し合いをする限り正義などあり得ない。
現在の平和教育にも問題がある。私の頃の修学旅行では原爆ドームへ行くことがなかった。戦争は悲惨だ、無慈悲だというけれども、学校は広島にはつれていってくれないし、あまり授業時間を割いてくれない。つまり、個人が知ろうとしなければ悲惨な過去の事実は埋もれてしまう時代なのだ。修学旅行はディズニーランドよりもまず原爆ドームではないか。原爆ドーム、広島平和記念資料館に行けないならば、戦争文学は読んでおきたい。
原爆文学は数多くあるが、本書は最も簡潔で悲惨だった。心から勉強に励める環境を切望し、最期に「お母さん」と亡くなっていった中学生が数多くいたことに心を打たれた。そして、平和が当たり前だと思って、勉強する環境があるにもかかわらずそれほど真剣でない自分を大いに恥じた。
新しい世代には久間元防衛大臣のような、原爆を容認するようなこども、戦争を正当化するこどもをださないためにも本書のような児童戦争文学は貴重だ。
小さな世界の小さな子ども 子どもは、大人の保護下でないと生きることができません。 子どもは、大人の決めた枠の中でしか生きることができません。 そこから出ることも、抗うことも枠を壊すこともできません。 …そこが、どんなに辛く理不尽なものであったとしても。 何の権利もなく、義務ばかりで大人に利用されるだけのちっぽけな枠の中で、それでも大人と、大人が決めた社会という枠を信じて生き、そして大人の身勝手や過ちで自分の身の上に何が起きたかも分からぬままに死んでいった60年前の子どもたち。 「子どもに人権はない」と嘯く者たちは、この本を通してその言葉の意味を考えてみるとよいでしょう。 今でこそ、多少の権利はあるにせよ、子どもを取り巻く実情はさほど変わっていないのではないかと思われてなりません。 斉藤孝先生ご推薦、「全人類必読の一冊」 広島の原爆で全滅した広島二中一年生322名のうち、調べのついた226名の「8月6日」を追ったドキュメンタリーです。間近で原爆が投下されるのを目撃し、その爆風を受け、 瀕死の重傷を負いながらも、なお親もとに帰ろうとする子供たちと、 広島で何かが起きた、と聞いて何時間もかけて燃える市内に入り、わが子を探す親たち。 二人の娘の親として、子供たちの最期を語る父や母のインタビューはあまりにも痛ましく、涙なしには読めませんでした。 当時の子供の日記も紹介され、あいさつや体操、勉強に今日の反省等、その規律正しさを身につけさせた「教育」に感心すると同時に、 息をひきとる直前「天皇陛下万歳」と言わせてしまうのも、また「教育」なのだと改めて痛感しました。 戦争の最大の犠牲者は間違いなく子供たちです。 小2の娘に「読んでみる?」と聞いてみましたが、 以前「ひろしまのピカ」という原爆の記録絵本を読んで一晩眠れなかったことがあり、「今は、読まない」と。 この本で紹介された子供たちと同じ13歳になるころまでに読んでくれればと思いました。 児童向けの本ですので、語り口も易しく、小学3,4年生くらいからでも充分に読める内容だと思います。 平和を祈って 本書を読むのは2度目です。 初めて読んだのは小学4年の秋、爆発で体を焼かれそれでも両親に会いたい一心で家路を辿る少年達に自分を重ねひたすら怖くて夜中に母の布団にもぐり込み「戦争の時代じゃなくてよかった」と心底思いました。 そして、今回。我が子の安否を気遣い、燃え盛る広島市内で声を限りに子供の名前を叫び、捜し歩いた親御さん達に自分を重ねて読みました。 「人間」という生き物はいつになったら「戦争」というものの愚かしさに気づくのでしょう?世界中の紛争に首を突っ込みたがる某国、憲法を犯して 迄それに追従するわが国の首相。戦後60年続いた「平和」が危ういものになりつつある今、「私に出来ることは何だろう」と柔らかな息子の体を抱きしめて真剣に考えています。 児童書の枠を超えた不朽の名作 一気に読み終えました。核兵器による被害はこれだけ甚大なのに まだまだ開発をしている現状 戦争反対の声もむなしく世界では戦乱が続く 自称世界の警察とか名乗る国の元首にぜひ読んでもらいたい もちろんその国に追随する事しか脳にない言葉の足りない総理にも そして、まだこの本を読んだ事のないすべての人に この本を読んでもらえたらきっと思い出の一冊になると思う
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ルネッサンス観の変遷 (ルネッサンス双書 (16))
【荒竹出版】
発売日: 1985-01
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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イコノロジー研究〈下〉 (ちくま学芸文庫)
・エルヴィン パノフスキー
【筑摩書房】
発売日: 2002-11
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,450円〜
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・エルヴィン パノフスキー ・Erwin Panofsky
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カスタマー平均評価: 4
話題のイノコロジーを理解できる。 最近では絵画を見るのにも感覚だけでなく、理解することでより絵の見
方が深まるという考え方が一般的になりました。こうしたことからか
”絵画の見かた”という本が多く出されています。イタリア美術関係の
知識を得たいと色々物色して読んでいると必ず、パノフスキーのイコノ
ロジー研究が参考資料としてあげられています。日本の学者の本で見た
解釈の大本はパノフスキーだったのか、と感じさせるところが多々あり
ました。
パノフスキーは難解なイコノロジーを多少一般向けにこの本を出したよ
うです。序論で氏のイコノロジーの理論を理解しやすく解説してくれて
います。
本論では、”盲目のクビド”や”時の翁”の多くの事例からイコノロジ
ーとしての見方を示してくれています。また、ルネッサンスにおける新
プラトン主義の意味をミケランジェロとの関係で解析するなど、イタリ
ア美術の鑑賞、理解にはイコノロジーという学問によるところが大であ
ると認識させるに十分な充実した内容です。
ルネッサンスからバロックにかけてのイタリア絵画では、何事にも寓意
がこめられているといわれますが、それを読み解くにはこうした学問的
成果が大きな意味を持っていると思います。
モノクロですが図版も多く挿入され論点の理解を助けてくれます。
ただ、素人には、背景となる知識がないので、なかなか本当の理解には
高い壁です。
入門書ではないのでご注意 基本的な理論は「序論」のみで、あとは実践の結果についての記述がメインなので、理論に基づくパノフスキーの思考過程を追いかけながら読み込まないと、「へえー、そうなんだ」で終わってしまいます。ある程度の基礎知識と、読み込むための時間と根気は必要かと。 イコノロジー 『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン(著)に代表されるように、絵画のモチーフやテーマの裏に隠された意味を探る、といったある意味ミステリー的な趣向によって「イコノロジー」という単語がより日常に近いレベルで登場するようになったのは、なんとなく面白い現象な気がします。 著者、エルヴィン・パノフスキー(Erwin Panofsky 1892-1968)はイコノロジーの生みの親とされるアビ・ヴァールブルク(Abi Warburg 1866-1929)の研究を継承し、その発展の立役者として知られているとのこと。 パノフスキー氏のこの著書は、一般的な読者を対象にしたものということで、有名な作品や図像に絞って丁寧な解説が加えられています。特に氏のイコノロジー自体を解説した「序論」は、体系的にイコノロジーを理解するのにうってつけの内容となっています。 改めてここに記すまでもありませんが、作品の意味・内容を扱う上での手法として【第一段階:自然的主題】、【第二段階:伝習的主題】、【第三段階:内的意味・内容】という三段階の解釈はとても論理的で理解し易いものがあります。氏の「帽子を取って挨拶する紳士」というとても日常的なモチーフを、この三段階の解釈で説明する下りは一読の価値があります。 どちらかと言えば、美術作品に隠された謎があってそれを推理する、といった理解の方が幅を利かせている感もありますが、氏の唱えるイコノロジーとは作品の意味・内容を理解する上での視点、あるいは姿勢を述べたものであることが、この著書からは感じられました。 また鎌を担いだ老人として表される「時の翁」(Old Father Time)や「盲目のクピド」(Blind Cupid)などの成り立ちからは、単なる美術解説書などでは得られない知的興奮が味わえます。 イコノロジーそれは宇宙です この本は内容もあまり確かめもせず、タイトルのみで購入した本でしたが、内容も面白く私のお気に入りの本になってしまいました。 図像があらわしている「動き」を、何を意味しているのか? を読み解くためにいろいろな文献を漁りその図像の題材を考察するのがイコノロジーです。 著者の研究題材は多岐にわたり、いろいろな見方があるのだなと感心させられます。 イコノロジーを齧ってみたいと思っている方は、この本を読んでみてはいかがでしょうか?
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[ 文庫 ]
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ペリリュー・沖縄戦記 (講談社学術文庫)
・ユージン・スレッジ
【講談社】
発売日: 2008-08-07
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・ユージン・スレッジ
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カスタマー平均評価: 5
誰もが読むべき本 事実、それを体験した人の言葉に圧倒された。
印象的に一番近いのは、映画プライベートライアンのオマハ上陸のシーンだろうか。軍隊ではなぜ過酷な訓練が行われるのか、なぜ戦場では略奪、暴行が行われるのか。あの映像、この本がその答えかもしれない。
腐乱死体が散らばる中、砲弾、銃弾でめちゃくちゃになった地形にいつまでも潜み続ける。足は何日も乾いたことがなく、仮眠をとることしかできない。そうした状況がいつ果てるともなく続く。
それが戦場の姿。いつしか筆者までも日本兵の死体から金歯を抜きとろうとする。とめようとする同僚に”父親は歯医者だから喜ぶと思うよ”と答える。
そうした姿が冷静な筆致で描かれる。日本兵に対する憎しみ、泥上をすべれば体中に蛆がつく戦場。勝った、そして物資の豊富であったはずの米軍においても戦場は地獄だった。
おそらくだれもが読むべき本だ。私の子供が中学生になり、もし戦記に興味を持つようになったら真っ先にこの本を勧めるだろう。
読んでいるうちいくつかの考えが頭をよぎる。
解説にもあるとおり、なぜ日本人はこうした文章を書くことがなかったのだろう。なぜ日本人には書けないのだろう。
またここに描写されている日本軍の”卑怯な戦法”はどこから生まれたものなのだろう。希望のない中で必然的に生まれた戦法だったのか、あるいは当時の日本においてはこれくらいの卑怯さは”常識”だったのだろうか。 日本人としてどう受け止めるべきか、、、 この本は、太平洋戦争におけるペリリュー島・沖縄の戦いを記した一海兵隊員の回想録
によるもの。米兵にとっても、この戦闘が、多大な犠牲を余儀なくされた、辛く苦しいもの
であったことが赤裸々に描かれている。ただ一方で、日本人である私がこの本を読むとき、
非常に複雑な気持ちであったことは否めない。今まで日本軍の一方的な負けいくさとばか
り思っていた沖縄戦において、個々の戦闘においては、想像以上に米軍と互角に戦ってい
ることを少し誇らしく感じたり、日本兵の死体(ときにはまだ息のある兵士)から金歯を抜く
等、戦利品あさりをする米兵達の行為に怒りを覚えたり、それでも、戦友を次々に失って
悲嘆に暮れる著者(米兵)に同情したり、、、と。硫黄島の戦記と共に、日本人として考え
させられることの多い作品です。 克明な戦場の記述に圧倒される 476ページにわたる本だが、一気に読んでしまった。車に乗っても信号待ちが待ち遠しい。いくら眠くても読んでしまいたい。そんな本だ。戦記はたくさん読んだが、このような内容のものはなかったように思う。
本書は、
1.戦場のありさま、兵士の状況がよくわかるという点、
2.アメリカ軍から見た日本軍という点
3.アメリカ軍の上官と部下の関係という点
以上、三つの点で非常に優れている
戦場のありさまについては、
現地での詳細なメモを基にしたから書けたのだと思うが、その描かれている内容は、なんとも強烈だ。
巻頭の端書に次のようにあった
「時の癒しのおかげで、今では夜中に悪夢から目覚めて冷や汗と動機に襲われることもなくなった。つらい営みであるが、ようやく私は自分の体験を書き上げることができるようになったのだ。」
読了して、この意味がよくわかった。
2と3については、日本の戦記をいくつか読んだことのある人には、驚きの連続だろうと思う。
戦記としてもお勧め、日米の社会の違いを知るためにもお勧めの本だ。
戦争がかっこいいと思っている人に勧めます 何も知らない青年が 早く戦争に行かないと戦争が終わってしまうと 親の反対を押し切って 海兵隊に志願し 厳しい訓練の後 地獄の戦闘を戦い・心身伴に疲弊してボロボロになる物語です。
この本を読むと この世のありとあらゆる悪意・無慈悲・不衛生・無駄の凝縮されたものが戦争だという事が良くわかります。 作者自身も この戦争で受けた心の痛手の為 この本を書いたのは戦後30年たった後だそうです。
コンバットを見て戦争がかっこいいと思っている人には 戦争の真実を知る為に一読を勧めます。
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[ 文庫 ]
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中世武士団 (日本史の社会集団)
・石井 進
【小学館】
発売日: 1990-05
参考価格: 816 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,461円〜
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・石井 進
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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日本の百年〈9〉廃墟の中から―1945~1952 (ちくま学芸文庫)
・鶴見 俊輔
【筑摩書房】
発売日: 2008-06-10
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,456円〜
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・鶴見 俊輔
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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乳房論―乳房をめぐる欲望の社会史 (ちくま学芸文庫)
・マリリン ヤーロム
【筑摩書房】
発売日: 2005-01
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,450円〜
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・マリリン ヤーロム ・Marilyn Yalom
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カスタマー平均評価: 4
タイトルそのままです。 西洋における女性の乳房の表象を時代を追って分析する著作です。時代は土偶などの古代文化から現代のリブの辺りまで、広くカバーしています。他文化との比較視点を持つわけではなく、あくまで西洋のみを分析しています。乳房が性的欲望の対象となるのはなぜか、また、いつからなのかといった疑問に答えるものでしょうが、如何せん私はこの分野にたいする他の著作をあまり知らないので著者の論理の妥当性を計ることはできかねます。また先に述べたように比較視点がないことから納得できない部分も多いと思います。 しかしこの分野に興味を持つ人には有用な一冊ではないかと思います。というのは、広く絵画や雑誌など、時代のメディアに広く触れているのでその方法論として参考になるものがあると思うからです。日本文化における乳房の表象を扱った著作を探して読み比べてみるとよいと思いますが…
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