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[ 新書 ]
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戦国茶闘伝―天下を制したのは、名物茶道具だった (新書y)
・三宅 孝太郎
【洋泉社】
発売日: 2004-05
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,280円〜
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・三宅 孝太郎
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カスタマー平均評価: 4.5
戦国武将にとっての「茶の湯」考(面白い!) この本は、歴史好きにも、焼き物好きにも、ゲーム(『信長の野望』等)好きにも大変興味深く、楽しく読める本だと思いました。戦国時代を茶の湯という切り口からみるのは、ありそうで今までなく、しかし実は決して無視できるようなテーマでも無かったことに気付かされます。読み易いのに、それでいて、決していい加減な内容ではありません(巻末の名物茶道具の所在確認でも分かりますし、著者は茶道に関してかなり本格派ではないかと思いました)。
ただ1点、気になったのが、新田肩衝を信長が所有していた、という記述(P.79)で、他書では信長の手を経ていなかったことになっています(『茶人 豊臣秀吉』,P.156)(どちらが本当なんでしょう)。
私は、以前から、戦国武将が、茶道や茶道具に血道をあげることに違和感を感じてましたし、当時の名品と言われるような茶道具がいくつかを除いて、現在、必ずしも国宝や重文のような評価をされていないのをちょっと不思議に思っていました。
この本をきっかけに、つらつら考えるに、当時の武将らにとっては、オランダのチューリップバブルのような、茶道具バブルが起こっていただけなのではないか?という気が今はしています(ということは、歴史的バブルの最初は日本で、かつそのきっかけを作ったのが信長、ということになりそうな・・・!?)。 戦国時代は茶道具にまつわるお話 お茶の銘柄をあてる闘茶ではなく、名物と呼ばれる茶道具の争奪戦にスポットを当てる。いい加減書き尽くされたように思える戦国時代ものであるが、茶道具を中心に戦国時代を俯瞰するのは目新しい。「天下を制したのは名物茶道具だった」というのはいささか牽強付会ぎみな気がしなくもないが、実際に織田の部将の中には領地をもらうより名物の茶道具をもらった方が嬉しかった者もいたようだ。何時の時代でも多様な価値観というのは存在しえるのである。 割と面白い 戦国武将たちを「茶」の観点から、ああだ、こうだ。 切り口が面白い。
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[ 文庫 ]
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サンフランシスコ平和条約・日米安保条約―シリーズ戦後史の証言・占領と講和〈7〉 (中公文庫)
・西村 熊雄
【中央公論新社】
発売日: 1999-07
参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,247円〜
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・西村 熊雄
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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アウトサイダー―近代ヨーロッパの光と影 (講談社学術文庫)
・ハンス マイヤー
【講談社】
発売日: 1997-12
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,200円〜
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・ハンス マイヤー ・Hans Mayer
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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日本人の心の歴史〈上〉 (ちくま学芸文庫)
・唐木 順三
【筑摩書房】
発売日: 1993-04
参考価格: 1,020 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,151円〜
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・唐木 順三
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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孤高の鷲〈下〉―リンドバーグ第二次大戦参戦記 (学研M文庫)
・チャールズ リンドバーグ
【学習研究社】
発売日: 2002-02
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,800円〜
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・チャールズ リンドバーグ ・Charles A. Lindbergh
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カスタマー平均評価: 4.5
復刊希望 文庫で買えるのかと思い探しましたが2002年文庫本も絶版で残念です。復刊.comで復刊依頼も既に出ている様ですので、投票して復活・購入したいと願います。 第二次大戦中のアメリカ軍が人道的だったという幻想を活写した勇気ある書 リンドバーグと言えば日本人にとっては
「翼よあれがパリの灯だ」のセリフをはいた人として有名だろう。
本書は彼のその後、第二次大戦前夜から終戦までの日記を収めたものである。
リンドバーグは1939年に始まった欧州での大戦にアメリカが巻き込まれてはならないと
主張し、「America first」「Isolationist」の立場をとっていたが、
アメリカの容共リベラルのマスコミやユダヤ・ロビーに中傷・バッシングの嵐にあってしまう。
しかし、41年12月7日に日本との戦争が開始された後は祖国の為、空軍に志願し
太平洋戦線へと赴くことになるが、前線で彼はアメリカ軍は捕虜を取らないという方針の下
で行われていた日本兵捕虜に対する信じられない蛮行を目にする・・・
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[ 文庫 ]
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百貨店の誕生―都市文化の近代 (ちくま学芸文庫)
・初田 亨
【筑摩書房】
発売日: 1999-09
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,039円〜
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・初田 亨
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カスタマー平均評価: 3
百貨店の歴史を学ぶ 明治・大正期を中心とする民衆の文化史として、なかなか興味深い一冊。
開国以後のこの国において、いかにして勧工場や呉服店を経て、いわゆるデパートメント・
ストア=百貨店が誕生するに至ったのか、という変遷にはじまり、各々の百貨店の戦略や
戦術、果ては民衆のライフスタイルの変化に至るまで、豊富な資料をもとに広範に論じる。
とはいえ、不満も残る。いくら日本の百貨店の黎明期の歴史を明らかにする、との目的に
沿って書かれているとはいえ、1852年のパリ、ボン・マルシェがもたらした小売革命への
言及がないとは、いささか片手落ちの感は否めない。文字通り「下駄を預ける」従来の
売買スタイルからの変更の重要性は強調しすぎてしすぎることがないところ。ややもすると
生硬に過ぎる描写、華やかな百貨店をめぐるアネクドートのひとつも挿みつつ、ユーモラスに
筆を進めてもよかったのではなかろうか。
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[ 文庫 ]
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漢書〈5〉列伝2 (ちくま学芸文庫)
・班固
【筑摩書房】
発売日: 1998-02
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,037円〜
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・班固
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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ツタンカーメン発掘記〈下〉 (ちくま学芸文庫)
・ハワード カーター
【筑摩書房】
発売日: 2001-01
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,023円〜
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・ハワード カーター ・Howard Carter
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カスタマー平均評価: 4
ファラオはワインも飲んでた 下巻はいよいよ、奥の王の棺を開き黄金の棺の黄金マスクを見いだす場面です。
変質してアスファルトのようになった香油で内側の黄金の棺が外側の棺にくっついてしまっているのを、熱を加えてむりにはがすところは、ちょっとどうかと思いました。1920年代の発掘ですから、しょうがないのかもしれませんが、無理して現地で剥がす必要があったのかとも思います。
第2部第6章末で驚いたのは、多くの王のミイラが現在まで保存された原因の一つが、早期に墓盗人に入られて、事後処理をした忠実な神官たちによって、他の場所へ移されたためらしいことです。香油の酸化に伴う化学作用を免れたのがミイラ保存に一役買ったらしいというのは初耳でした。
第3部第3章、かなり乱れた副室の調査で、上から順順にとっていかなければいけないと苦労する場面、その一場一場を写真にとる学者的態度には感心しました。
第3部第4章で、ワインの瓶が3ダース以上あったということ、王領産ワインまであったということは新鮮に感じました。古代エジプトというとビールを主としたと思いこんでいたからです。
王家の谷というと乾燥しきった荒野という印象です。この墓の一部がキノコが生えるほど湿ることがあったとは意外でした。第3部第5章によると、別の王墓の手抜き工事と岩塊の亀裂が原因のようですが、なんとも不思議な偶然を感じます。
個々の宝物については、それほどきれいな写真がのっているわけでもないので、現在豊富にカラーで出版されているカイロ美術館の図録などを参照したほうがいいと思います。
この発掘ではメトロポリタン美術館のスタッフが撮影に協力しています。近年の功名争いばかりやっているようなメトロポリタン美術館とは全く違った度量を感じました。この実績が後年のデンデラ神殿買収を成功させているのでしょう。 発掘者の記録 ツタンカーメン墓の発掘をしたハワード=カーター自身による本であり、 発掘と同時進行で書かれたものです。その臨場感は比類無く、第一次資料といってもいいものでしょう。孫引きの本には求めえない要素に満ちた本の翻訳には感謝したいと思います。文庫で、従来省略されていたカーナボン卿の姉の筆になる「故ロード=カーナボンの伝記的な素描」が追加されましたこの(上)に入っています。これが面白い。坂田靖子の漫画を思わせるような「変わった英国人」の肖像であり、いままで翻訳されなかったのが不思議なくらいです。最後に詩がついているのもいかにもイギリス的です。 第1章「王と王妃」の末にツタンカーメンの未亡人の計略がヒッタイトの都(トルコ中央部)からでた文書をもとに紹介されています。未亡人は、ヒッタイト王の王子と結婚しエジプト王位を提供しようと手紙を送りました。この計略は失敗したらしく、重臣アイが次のエジプト王となったようです。ツタンカーメン逝去直後に起こったこの陰謀はとても想像力をかきたてるものがあります。このエピソードで「碑板」と翻訳されている言葉は「粘土板」と訳したほうがいいでしょう。概して達意の訳で読み易い文章で、ありがたいのですが、ときどき不適切な訳語があります。 私はツタンカーメンの墓は「盗掘されていない」と思っていたのですが、この本を読むと、埋葬後あまり経たない時代に2度侵入されていますが、ひどく盗まれたれたわけではない、というところのようです。少なくとも奥の部屋は無事だったようです。その後厳重に封印され、偶然そのうえに作業小屋などが建てられたためか、3000年以上乱されなかったということらしい。したがって手前の2部屋はかなり乱されています。
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[ 文庫 ]
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自死の日本史 (ちくま学芸文庫)
・モーリス パンゲ
【筑摩書房】
発売日: 1992-11
参考価格: 1,835 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,000円〜
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・モーリス パンゲ ・Maurice Pinguet
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カスタマー平均評価: 5
自殺を考え直す本 フランス人パンゲから見た日本人の自殺は、我々日本人に新たな視点をもたらすだろう。特に序の最後の文「日本人の持つあらゆる徳のなかでもひときわ優れて美しい徳はその生命力である」に感動を覚える読者も少なくないだろう。
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[ 文庫 ]
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増訂武江年表〈第2〉 (1968年) (東洋文庫〈第118〉)
・斎藤 月岑 ・金子 光晴
【平凡社】
発売日: 1968
参考価格: 578 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,000円〜
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・斎藤 月岑 ・金子 光晴
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カスタマー平均評価: 0
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