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[ 文庫 ]
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仙境異聞・勝五郎再生記聞 (岩波文庫)
・平田 篤胤 ・子安 宣邦
【岩波書店】
発売日: 2000-01
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,400円〜
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・平田 篤胤 ・子安 宣邦
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カスタマー平均評価: 5
カスパー・ハウザーと一緒に 当時の知識人がまじめな顔をして子供に天狗の事をたずねている様子は、今読むと滑稽ですな。天狗の着物は全身タイツのようなものであったり、まあとにかく質問責めでありまして、質問も回答もなかなかおもしろい。学術的にとても意義のある書物なのかも知れませんが、こうして学問の外野にいるワタクシのような者が読んで面白いのだから傑作であります。カスパー・ハウザーの話なんかとよみくらべてもイイかも知れません。 神隠しされた当人へのインタビュー記録。面白い。 神隠しの言い伝えは古くからあるが、このように神(山、天狗)にさらわれた本人自身へのインタビュー記録はあまりないのではないか?。江戸の当時、さぞかし話題になったであろう。「本当に?」といった話しが続くのだが、15歳の少年にしてはやけに受け答えがしっかりしているし、知識も豊富。地球について語るくだりは、まるでスペースシャトルから眺めているかのよう。とにかく読んで楽しめます。
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[ 文庫 ]
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易断に見る明治諸事件―西南の役から伊藤博文の暗殺まで (中公文庫)
・片岡 紀明
【中央公論社】
発売日: 1995-12
参考価格: 795 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,400円〜
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・片岡 紀明
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カスタマー平均評価: 5
高木彬光氏の愛弟子による「大予言者の秘密」の参考書 片岡紀明氏はかの高木彬光氏のお弟子さんである、師匠に負けず劣らず愛情タップリに高島嘉右衛門翁の事を紹介されている、いや高島嘉右衛門翁というよりか「大予言者の秘密」への愛情でありリスペクトだろうか!?「大予言者の秘密」が好きな方にはオススメです、でもそんなに強くオススメする訳じゃなく、余裕があって、入手しやすい値段で見つけた時でいいと思う、それぐらいの気持ちでいいのだと著者も思っているのではないだろうか?少し甘目の星5つ、本当は3つぐらいなのかも知れないけれど、私も「大予言者の秘密」や運命学の大家としての高木彬光が好きなのだ・・・
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[ 新書 ]
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太平洋海戦史 (1949年) (岩波新書〈第12〉)
・高木 惣吉
【岩波書店】
発売日: 1949
参考価格: オープン価格
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,400円〜
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・高木 惣吉
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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陸奥宗光とその時代 (PHP文庫)
・岡崎 久彦
【PHP研究所】
発売日: 2003-03
参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,394円〜
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・岡崎 久彦
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カスタマー平均評価: 4.5
■陸奥宗光を通して帝国主義時代の生々しい空気感に触れ、現代社会成立の淵源を知る。 ■■法律・近代的軍隊の整備、
日清戦争前後から三国干渉にかけての
諸外国との駆け引きなどは、
「帝国主義時代における国際的な地位」を確保した上で、
条約改正や、議会制民主主義の成熟を志向した、
囲碁将棋に例えるなら「数十手先を読んだ」布石だった。
■■明治憲法の制定に際し、
より成熟したイギリス式の
「議員内閣制」を志向したものの、
小党分立の危険を孕む当時の日本の国情を踏まえた上で、
伊藤博文の「プロシア式立憲君主制」を支持し、
政治の成熟に従って
「超然主義」から「議員内閣制」へと移行できる憲法を
完成させた。
■■1897(明治30)年8月、
陸奥は日清戦争前後の激務がたたって死去。
54の若さであった。
●著者・岡崎久彦氏は元外交官。
陸奥宗光の従兄弟・岡崎邦輔の孫。
外交官としての現実的な経験から、
「アングロサクソン(米英)との協調こそが
日本の国益につながる」と一貫して主張。
本書は、
幕末から日清戦争までの時代の日本の外交や政治で
重要な役割を果たした陸奥宗光について、
より「伝記的」であった前作『陸奥宗光』を、
より「政治外交史的」に整理したもの。 大変面白い 政治家というと所謂欧米のケネディとかゴルバチョフが今でもテレビ等で取り上げられていますが、この国にも陸奥宗光、小林寿太郎のような能力は勿論、人間的にも優れた政治家がいたことを日本人として誇りに思うと同時に、一般的にあまり知られていない現状を悲しく感じました。
豊かな素養に支えられた「生きた」外交史 とにかく面白い。「外交官とその時代」シリーズ全体について言えることだが、教科書的に叙述してしまえば砂を噛むような歴史でも、著者の筆にかかると歴史の襞に隠れたドラマが明らかにされ、ついつい引き込まれて読んでしまう。読んだ後で、なぜ面白いのかを考えると、結局は「生きた歴史」ということに突き当たる。
専門学者の書く歴史の通史にはとかく、過去の事実を完結したものとして淡々と描写する傾向が強い。しかも、常に「最新の研究動向」に注意をはらって書く結果、無味乾燥で「客観的」に見えても、知らずしらずに現代の価値観を持ち込んで過去を裁断していることが存外多いのである。これに対して本書は、当事者の回想や同時代の史料を駆使し、各国の立場を検討して、読者を外交の決断が行われる現場へと誘ってくれる。第一線で外交や防衛政策の実務に携わりながら、常に歴史に立ち返って思索を続けてきた経験の積み重ねが、彼の著作に現れているのだろう。
シリーズの中でもこの第一巻は恐らく一番面白いのではないだろうか。岡崎氏は陸奥の従兄弟の孫にあたり、二巻本の陸奥宗光伝をすでに上梓されているから当然でもあろうが、陸奥の育った時代背景や家庭環境、思想傾向の分析は充実した内容で読み応えがある。また他の巻が外交史的叙述に終始しているのとは対照的に、本書は陸奥の立憲政治、政党政治実現のための努力をも扱っており、日本の民主主義の歴史を考える上でも刺激的な本である。
文章も、平易でありながら、中国古典や漢詩・和歌などの豊かな素養を感じさせる。漢語表現が非常に的確であり、また随所に挿入される詩歌が陸奥の思想や当時の社会の雰囲気を効果的に伝えている。著者はウェブサイト「文語の苑」などで文語的教養の重要性を説いているが、本書もまさにそうした教養の産物といえるだろう。熟読玩味するに値する作品である。
日本人のみんなに読んでほしい! 600ページの長編であるが、面白い。啓発される。そして、これまで教えられてきた明治維新以降の歴史観が「薩長史観」だったということに気づかせてくれる。薩長閥で占められていた権力構造のために、我々は知らぬまに、薩長の観点からの歴史観・物の見方をさせられていたわけだ。 本書のすぐれている点は、@現代の視点とAその時代の通念である時代精神の視点という複眼から、外交史を軸に、該博な知識のもとに人物を描き出し、そこに目からうろこが落ちるような「見識」が見られるところにある。私は、アンダーラインを引きっぱなしで、書棚から陸奥宗光の著書『蹇蹇録』などを広げずにおれなかった。刺激を与えられ続けた。日本のデモクラシーの成立過程が理解できるなど、論点がぎっしり詰まった啓蒙書だ。 小学生でも読めるようにほとんどの漢字にルビがふってある。そこに国民教科書でありたいという気迫が感じられる。日本国民に訴え、やがて英訳して世界に訴えたいという魂のこもった一級の評伝である。 陸奥宗光とその時代について 陸奥宗光がいなければ、独立国家としての今の日本は無かったかも。子供のころに味わった父の理不尽な処置がいつか復讐してやるという生きる力となり、坂本竜馬との出会が彼の才能を開花させ、これからの日本のありかたや陸奥の志ができたように思う。諸外国に不平等条約を改正させ、日本の未来を見据えて行動していく様は凄い。彼が達成できなかった議会民主主義も、彼の死後引き継がれて今の日本の政治体制になっていく様が客観的に書いてあるところがいい。
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[ 文庫 ]
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近代欧州経済史入門 (講談社学術文庫)
・大塚 久雄
【講談社】
発売日: 1996-05
参考価格: 861 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,393円〜
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・大塚 久雄
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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均衡財政‐附・占領下三年のおもいで―シリーズ戦後史の証言・占領と講和〈2〉 (中公文庫)
・池田 勇人
【中央公論新社】
発売日: 1999-02
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,379円〜
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・池田 勇人
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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都林泉名勝図会〈上〉京都の名所名園案内 (講談社学術文庫)
・秋里 籬島 ・白幡 洋三郎
【講談社】
発売日: 1999-12
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,376円〜
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・秋里 籬島 ・白幡 洋三郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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ポンペイ・グラフィティ―落書きに刻むローマ人の素顔 (中公新書)
・本村 凌二
【中央公論社】
発売日: 1996-09
参考価格: 734 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,374円〜
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・本村 凌二
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カスタマー平均評価: 5
2000年前の゛リアル゛が詰まった本 約2000年前、ヴェスヴィオ火山の噴火で埋没した街ポンペイの壁に残された、古代の人々のリアルな落書きについて著された本です。
私が特に印象に残っているのは、サビナ・ポッパエアについての落書きです。
「サビナよ、いつまでも花のように、少女のままでいておくれ」
こんな言葉が当のサビナの自宅の壁に落書きされていたそうです。ポッパエアはあの有名な皇帝ネロのお后で、少女の頃から美貌で有名だったそうなので、きっとサビナに惚れていた近所の男の落書きなんでしょうね。勿論こんなロマンチックな落書きだけではなく、やはり罵詈雑言の落書きも残っているようで笑えてきます。まさにトイレの落書きのようなものから選挙の自薦他薦ポスターまで多岐に渡り、バラエティに富んでいます。
読んでいると、2000年前の人々に交じって飲み屋でワイワイガヤガヤしながら一緒にお酒を飲んでいるような、そんな心地すら覚えそうな本です。 紀元79年8月24日のその朝以降、ポンペイは時間の止まった町である 紀元79年8月24日のその朝以降、ポンペイは時間の止まった町である。ヴェスヴィオ火山の噴火が「生き埋め」にしてしまった古代ローマの地方都市。考古学者たちによって厚さ6mの溶岩と火山灰を取り除かれたとき現れたのは、都市の建物、町並みは無論のこと、まるで昨日までそこで営まれたかのような人々の生活だった。たとえば、円形競技場の剣闘士控え室で、高貴な身分の女性と思われる遺体が剣闘士のそれと共に発見された。古代ローマの「道ならぬ恋」のひとつが、二千年の時を経て、無粋な考古学者の目の前に引き出された。 遺跡や遺体ばかりではない。再び太陽の下に現れた古代都市の街角には、今も一万を超える落書きが残っている。古代ローマの文明の偉大さを示す公共施設や都市遺跡に、当時の人々の嘆きやつぶやき、ささやかな野心や怒りといった、ポンペイ市民の「肉声」が書き込まれている。それも、ついさっき書かれでもしたように。 たとえば友人や自分たちの代表を議員にしようという「落書きによる選挙ポスター」。新しい興業の広告の落書き。居酒屋の壁に書かれた大酒のみの落書き。女の家の壁に書かれた、何人もの違った男の名前。来ぬ人を待つ間、街角に書かれた相手の名前。それから愛にやぶれたものの漏らすため息。「私は大理石でできたヴィーナスなんて欲しくない」。「恋をするものはみな死んでしまえ」。 ポンペイの町中に、壁という壁が落書きで埋めつくされている。中にはこんな落書きもある。それも同じ文句が、それぞれ違った人によって4箇所も書かれている。「おお壁よ! こんなに多くの落書き人の愚行に力を貸して、お前は崩れてしまわぬのだろうか」
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[ 文庫 ]
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日本の中の朝鮮文化〈11〉肥前・肥後・日向・薩摩ほか (講談社文庫)
・金 達寿
【講談社】
発売日: 1994-12
参考価格: 550 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,372円〜
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・金 達寿 ・金 達寿
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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長崎聞役日記―幕末の情報戦争 (ちくま新書)
・山本 博文
【筑摩書房】
発売日: 1999-02
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,344円〜
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・山本 博文
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カスタマー平均評価: 5
「国際都市長崎」は情報最前線だった 日本が安全保障上の脅威にさらされた幕末期に長崎で情報収集活動に従事した"外交官"の行動を追った本です。
欧米列強の圧力が肌身に感じられた時代の危機感が伝わってきます。長崎という"国際舞台""情報アンテナ"が存在した日本の幸運を有難く思うことは間違いありません。
現代においても情報収集の重要性を説かれますが、この本は収集活動に加えて情報の判断・活用能力が重要であると気がつかせてくれます。
【おススメな人】情報活動について興味のある方
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