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[ 文庫 ]
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新訂 都名所図会〈4〉 (ちくま学芸文庫)
・市古 夏生 ・鈴木 健一
【筑摩書房】
発売日: 1999-05
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,900円〜
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・市古 夏生 ・鈴木 健一
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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近世日本国民史開国日本〈4〉日・露・英・蘭条約締結篇 (1979年) (講談社学術文庫)
・徳富 蘇峰 ・平泉 澄
【講談社】
発売日: 1979-06
参考価格: 504 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,900円〜
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・徳富 蘇峰 ・平泉 澄
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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上海時代―ジャーナリストの回想〈下〉 (中公文庫)
・松本 重治
【中央公論社】
発売日: 1989-05
参考価格: 571 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,899円〜
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・松本 重治
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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秀吉と女たち (ノン・ポシェット―日本史の旅)
・楠戸 義昭
【祥伝社】
発売日: 1990-10
参考価格: 469 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,899円〜
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・楠戸 義昭
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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近きより〈5〉帝国日本崩壊 1943~1949 (現代教養文庫)
・正木 ひろし
【社会思想社】
発売日: 1991-12
参考価格: 897 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,890円〜
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・正木 ひろし
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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新修現代訳 仏教聖典
・福田 正治
【黎明書房】
発売日: 1987-03
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,890円〜
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・福田 正治
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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鈍翁・益田孝〈下〉 (中公文庫)
・白崎 秀雄
【中央公論社】
発売日: 1998-10
参考価格: 920 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,887円〜
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・白崎 秀雄
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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日本近世の起源―戦国乱世から徳川の平和(パックス・トクガワーナ)へ (洋泉社MC新書)
・渡辺 京二
【洋泉社】
発売日: 2008-07
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,889円〜
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・渡辺 京二
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カスタマー平均評価: 4
自力救済の世界観 江戸時代の日本人の自由奔放で気楽な生き方を見事に活写した前著『逝きし世の面影』を読むと、必然的に「ではその前の時代はどんなだったのだろう」と疑問がわいてくる。その疑問に正面から答を出してくれるのが本書だ。
ここでは戦国時代の日本人の生き方がその後の世界と全く様相を異にする、これまたすさまじい状況だったことが明らかにされている。信長の一向一揆殲滅や秀吉の刀狩り等、そこだけ切り取ると独裁者の庶民に対する圧制と一面的に描かれかねない中世は、人を人とも思わない、血で血を洗う戦国時代をくぐりぬけた後の漸く訪れる平和への架け橋だった、と解釈できることを知るのだ。
人間の生き方はその置かれた社会状況によってその思想や行動が定義づけられていくことを思い知らされる。では今の世の中はどうなのか。そこにわれわれの視点を向けさせてくれるところが本書の大きな意義ではないか。 一揆に対する見方が変わった 子供の頃に漫画日本の歴史を読んでいると、なぜか
江戸時代の巻などに民衆の一揆がことさらに意義を
強調されて描かれているのが不思議でしたが、その背
景の一端が少し納得できました。 如何にして江戸という独自の文明が始まったか 渡辺京二氏といえば、江戸時代を独自の文明として捉えた「逝きし世の面影」、「江戸という幻景」で氏の見識の高さ、そして流麗でしっとりした文章にすっかり魅了されてしまった。本書は、独自の文明としての江戸時代が、戦国乱世から徳川の平和(パックス・トクガワーナ)として出現する過程を描いたものである。
戦後左翼史学は中世末期(戦国乱世)を自立した民衆・農民が横に連携する西洋のルネッサンスにも擬せられる明るい時代であり、戦国時代とはそれを織豊政権が抑圧・骨抜きにしていく過程であるとしてきたようである。なるほど、手元にある少々古い「体系 日本の歴史 7戦国大名(小学館、1988)」をみると、この時代を「コミューンの世紀」として肯定的に取り上げている。著者は、最近の研究者たちの研究成果を踏まえ真っ向からこの見方に反撃を加えて「パックス・トクガワ」にいたる過程とその意義を明らかにする。
著者はあとがきで「どういうわけでこんなしんどい仕事をする羽目に陥ったのか、自分でもよくわからない」と述べているが、新書版であるにも関わらず、本書を読了するにはかなりの精神的格闘力を要しよう。覚悟をもって読み始めることが必要。尚、引用文献がすべて見開きの左頁左端に置かれているのが見やすくてよい。
史学史に対して無知すぎる 冒頭、網野善彦を以て戦後歴史学を代表させようという時点で「この人はわかってないな」と感じました。マルクス主義史観についても全然わかっていません。網野善彦がそうだというのなら、ガチのマルクス主義者で、網野と論争を繰り返した安良城盛昭や永原慶次が異端になってしまうのですが……。著者は社会学が専門のようなので、まあ、この程度でしょうか。
本文については、普通。少なくとも、本気で勉強使用という人に薦められるレベルには達していません。
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[ 文庫 ]
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革命家・北一輝―「日本改造法案大綱」と昭和維新 (講談社文庫)
・豊田 穣
【講談社】
発売日: 1996-06
参考価格: 836 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,880円〜
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・豊田 穣
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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零戦撃墜王―空戦八年の記録 (光人社NF文庫)
・岩本 徹三
【光人社】
発売日: 1994-05
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,877円〜
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・岩本 徹三
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カスタマー平均評価: 4.5
岩本氏はいつも心の中に 空戦記では幼いころから「大空のサムライ」の坂井氏の作品を読んできました。今、小生40歳を過ぎ、ふとしたことから本作品に出合い、心から感動しています。もっと早くに岩本氏のメッセージに触れることができたなら人生も変わっていたかな・・・。
岩本氏は太平洋戦争の重体局面・・珊瑚海での空母機動部隊同士の初対決、一大消耗戦となったラバウル航空撃滅戦、トラック島大空襲直後のマリアナ航空戦、敗色濃厚なフィリピン・台湾・沖縄戦での基地航空隊での活躍、大戦末期の本土防空戦、沖縄近海に出没する米軍機動部隊に対する特攻機の援護など、ほぼ全ての期間、常に最前線で活躍されていたようです。
常に数倍から何十倍にも及ぶ機数と優秀な新型機をもって圧倒してくる米軍航空隊に対し、大戦中盤からは旧型機となってしまった零戦を駆って少数の列機とともにまさに天才的な戦術眼・勝負勘で敵にダメージを与え続ける、まさにエースの中のエースでしょう。未熟な技量しかない味方機の若年搭乗員に対する配慮も忘れない、この点は坂井氏とも共通していますね。
小生自身は仕事上昼も夜もない多忙な日々を送っておりますが、辛い時、苦しい時、心のなかで「岩本!坂井!こんな時はどうしたら良い!?」なんて年甲斐もなく小さく叫んでいます。臨場感にもあふれ、まさに男のバイブルと言ってよい作品です。岩本氏がもう少し御存命ならと残念でなりません。 撃墜王中の撃墜王 今まで数々の零戦の撃墜王と呼ばれた方の作品を読みましたが、この作品が一番読みやすい上に興奮をおぼえる作品でした。
これほどまでに激戦区での撃墜数を叩き出し、更に戦後まで生存されていた方はいらっしゃらないのでは。
日々 十数機程度の戦力で百機から数百機の来襲する敵と戦闘した上に200機以上の撃墜数を誇る凄腕。
決して個人プレーではなく、作品中でも常に列機に気を配る心構えがある中で、ある時は根っからの負けん気が出てきて無茶をしてしまうエピソードなど とにかく読んでいて常に興奮状態になります。
戦局の悪化や乗員・機材の補充の途絶えなどの戦時のバックボーンも詳しく記載してあり、なおかつ重要な戦局や戦場を常に身近で体験している筆者だけに、この作品を読むだけでも当時の状況を理解出来るかと思います。
率直な性格の筆者だけに好き嫌いがはっきりしていて、ある搭乗者の作品では崇拝されていた人物がこの作品では敬遠されていたりする所が面白いです。
はじめて作品を読み終えたすぐ後に 再び読み返したほど最高の作品でした。 戦神に愛された男 日本海軍トップの撃墜王。
彼の淡々とした戦史の中に。
戦いが日常化している現実を見、
また、男の闘争本能をみる。
理不尽な軍隊の中で、
精一杯自分に与えられた任務を果たした、
下士官の記録。
彼の記録した撃墜数202機は、
男の矜持である。
これを信じなくて、なにを信じようか。
日本の搭乗員は大変優秀だった。
あの長い戦争の中で、
前線に立ちながら、生き残ったいた
撃墜数202機は、太平洋戦争一である。
あの長い戦争を
撃墜王として生き残った。
それだけでも、素晴らしい。
戦神に最も愛された零戦搭乗員である。
光人社編集がちょっとなぁと感じているので、
星は4つ。
現在入手困難だが、
零戦撃墜王―空戦八年の回顧
こちらなら星5つ。
天下の浪人虎徹。
彼は自らを浪人と評している。
日本の海軍の中で、
自分を浪人と感じていた彼が。
哀しくて愛しい。
撃墜数202機に偽りなし!! 中国、真珠湾、アーリューシャン、ラバウル、トラック、フィリピン、沖縄。
岩本は常に戦場にいた。
撃墜数が多いのはその多くが邀撃戦によるものだからだ。物量の敵は100機200機と一日に何回も爆撃に来る。
敵の数だけ撃墜数も増えていく。
坂井三郎の大空のサムライと違うコースを歩んでいるのも読む価値のあるところだ。
坂井が開戦時台南空からフィリピンを攻撃したのに対し、岩本は真珠湾、珊瑚海海線と空母搭乗員だった。
坂井はガダルカナルでの出撃で負傷し日本へ帰国したのに対し、岩本は日本が苦しいときも常に第一線で戦い続けていた。
18年にはすでにこう言っている。
「もう誰の目にも勝敗は明らかだった。我々はただ卑怯者になりたくないために戦っていた。それがラバウル魂だ。」
沖縄戦ではさよならバンクをふって敵艦に体当たりする特攻隊を見送るシーンが何度となく描かれている。どんな気持ちで見送っていたのだろう。 岩本ファン必読 岩本氏の戦闘記録を読んで、興味深いのは次の2点である。第一に、戦術眼で勝敗が決まるということ。敵がどの位置からあらわれるか、どんな機種があらわれるか、どこまで深追いしてよいか、ということを、岩本氏は、おそらく天才と経験で知っていたのである。 この本には書いてないが、岩本氏の視力は1・0くらいだったといわれる。しかし、敵機の発見は早かったというのは、読んでいたからなのだ。同様のことは、坂井三郎氏も指摘している。 第二に、集団行動では指揮官の能力で全員の運命がきまること。経験の浅い指揮官に率いられた部隊は全滅に近くやられ、逆にすぐれた戦術眼をもった指揮官が率いると、味方の損害は少なく、戦果が上がる。 このあたりは現代の組織にも通じるものがあるだろう。 とくに戦争では、人の生死という形で、はっきりそれがあらわれるので、おそろしい。 文体の変化が興味深い。中国戦線では、高度をさげて牧場の牛をおどかしたりして遊んでいたし、珊瑚海海戦でも、張り詰めた中にも武人として充実していたことが伺われる。 ガラっとかわるのが、珊瑚海海戦の帰投からである。珊瑚海海戦で、岩本氏は、初めて一作戦で味方が多く失われるのを経験し落胆する。そして内地にもどってミッドウェイの敗戦を知る。 そこからは、読んでいても、いらいらしているのがよく伝わってくる。 開戦初頭のような充実感は影をひそめ、せまりくる敵にとにもかくにも立ち向かっている、という印象である。 要するに、珊瑚海、ミッドウェイあたりを境に、岩本氏の意識から、戦争への勝利、という目標が消えていくのである。 ラバウル防空戦も本書のハイライトのひとつだが、それとても、勝利への一歩というつもりで戦っていたのではない。壁がくずれないように支えている、という印象を持つ。 仕事をする人間として、こういう状況はつらいものがあっただろう。 特攻についても、短いが印象的な記述がある。特攻が知れ渡ると全軍の士気は目に見えて落ちた、というものである。 岩本氏のような歴戦のパイロットになると、精神論はともかく、戦術としての特攻攻撃の無意味さを、当時の前線の状況から、しみじみと悟っていたのであろう。
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