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[ 文庫 ]
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宗教生活の原初形態〈下〉 (岩波文庫)
・エミル デュルケム
【岩波書店】
発売日: 1975-12
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,160円〜
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・エミル デュルケム ・´Emile Durkheim
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カスタマー平均評価: 5
宗教が諸制度の起源であるという洞察 下巻は、「信念」の部の残り、霊魂・精霊・文化的英雄などについての観念を、上巻で示したトーテミズムの仕組みと働きから分析する部分から始まる。
引き続いて「儀礼」の部に入るのだが、著者は、「信念」と「儀礼」を対立したものとしては見ずに、お互いに作用して信仰を強固にしていく仕組みになっている、という見立てで論述を進める。知性的な探究だけで信仰が維持されるのではなく、その信念を儀礼という形で実践していくことで、はじめの信念がより強まり、儀礼は信念によって信徒に与える効果が高まる、という相互作用について何度も注意を促している。
まず儀礼を消極的儀礼と積極的儀礼とに分け、前者にはタブーを、後者には供犠・模倣・再現といった儀礼上の分類を付し、それぞれ具体的例を挙げ、その後に著者自身の解読が続く。
「儀礼」の部のあとには「結論」として今までの論述を纏めた後、「信念」「儀礼」を共に将来にわたって有効にするために必須である「教会」の意義に触れ、最後に社会についての論考が、認識論の検討と絡めて綴られている。
読み終えてみると、まず全体の構成が明晰に形付けられているので、非常に読みやすかった。
内容についても、ついつい思弁的に考えてしまいがちな宗教という現象が「儀礼」に着目することで実感をもって理解できた気がする。今の日本にも様々な場面で行われている種々の儀礼行為が、ここから見てみると新鮮に見えてくる。また、オーストラリアのトーテミズムに基づく儀礼についての分析は、日本ではアイヌの人たちの習俗を理解するためにも有用であると思えた。
そして、本書で何よりも感動的なのは、最後に収録されている社会についての論述だ。初めてデュルケムの著作に触れたとき、「自殺論」を読んだときから感じていた社会の実在を明かしだてようという試みが、各人が社会についての意識を強く持つことによって、それぞれがよりよく生きるきっかけを掴めるはずだという信念に裏付けられていることが、ここには示されている。最近はやりの現場主義が見落としている「認識の力」を、改めて教えてくれる。
早く重版再開をしてほしい一冊。
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[ 文庫 ]
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神話と科学―ヨーロッパ知識社会 世紀末~20世紀 (岩波現代文庫)
・上山 安敏
【岩波書店】
発売日: 2001-10
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,151円〜
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・上山 安敏
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カスタマー平均評価: 5
20世紀初頭ドイツ文化の裏表 1984年に出版された原著の復刻。主にウェーバーを中心に、19世紀末から1920年頃までのドイツ社会を描く。ちょうどワイマール文化が成立する前まで。対立軸の取り方がうまく、読んでいて非常に面白い。とてつもない博覧強記に基づいている。当時の「時代の雰囲気」を鮮やかに描いている。
活写されるのは以下のような知識人たちだ。大学組織の中で細分化され、産業化・官僚化する学問知の姿を代表するウェーバー、フロイト、トーマス・マン。それに対する在野のディレッタント、詩人たち。ゲオルゲ、シュペングラー、ユング。ユングの源泉となったバハオーフェン。
対立軸の取り方がうまいが、単純な図式で敵/味方が割り振られているのではない。ウェーバーのグロース周辺への微妙な態度、トーマス・マンのフロイトとの距離の取り方など、かなり複雑である。にもかかわらず、それらが鮮やかに見て取れるところに、著者の非常な力量を感じる。
また、主要な役割を果たしているのは思想家だけではない。出版人ディーデリヒスや理想主義者たちのコロニーであるアスコナなども登場する。このような思想の背景にも目を配るあたりは驚かされる。
この時代のドイツ思想に興味を持つ人は、この本をぜひ一度読んでみるべきだろう。記述の鮮やかさ、類書に見られない情報量と視点。まさに圧倒的だ。 ★5つ 以外に読みやすくて助かりました。
少しずつ内容が理解できた気がします。 ヨーロッパ知識社会の「怪しさ」を描いた名著 19世紀末から20世紀初頭におけるヨーロッパの知識人社会の「怪しげな」雰囲気を描写した名著。つまらないヨーロッパ思想の「概説」などではなく、戦前・戦間期ヨーロッパの「知」の葛藤のドラマが、それを構成する数々の「装置」(大学、学派、クライス(=サークル)、出版etc.)と共に精緻に描かれている。 ニーチェ、フロイト、ヴェーバー、バハオーフェン、ゲオルゲといった人物が登場する。思想に関する書ではあるものの、論旨・表現は明快であり、大学生以上の読解力があれば、普通に読み進むことができる。また目次の見出しも章・節ごとに表示されているので、自分の関心のある部分を拾い読みしたり再読したりすることができる。
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[ 文庫 ]
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シャドウ・ワーク―生活のあり方を問う (岩波現代文庫)
・I. イリイチ
【岩波書店】
発売日: 2006-09
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,150円〜
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・I. イリイチ ・Ivan Illich
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カスタマー平均評価: 4
気付かないものに気付かせてくれる 歴史学者の立場から、現代社会・経済をながめて、経済成長によってなにが破壊されるかを示すエッセイ集。シャドウ・ワークの他にヴァナキュラーな価値の話など、現代生活が当然としているものが、いかに当然でないかを気付かせてくれる。
読む上で、前提を求める本書は難解ではある。見えないものを見せてもらえる点で、それを押してでも読む価値がある。
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[ 文庫 ]
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現代ピストル図鑑 最新版 (徳間文庫)
・床井 雅美
【徳間書店】
発売日: 2003-12
参考価格: 1,600 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,150円〜
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・床井 雅美
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カスタマー平均評価: 4.5
全くの初心者には無理でした。 アメリカの小説なんかを読んでいると、銃の名前や口径の標記があって、それでイメージが決まる場面があります。私のように全く銃の知識がないと(オートマチックとリヴォルバーの違いも知りませんでした)何がなんだかちんぷんかんぷん。で、この本を買ったのですが、銃の基本および用語については全くわからず。写真はいっぱいのっているので、ある程度銃について知っている人はこれでいいのでしょうが、「図鑑」という言葉で初心者向けと思ったら大間違いでした。
相変わらず、銃の基本と用語はわからずじまいです。 WESSON MODEL 455 SUPER MAG 『現代軍用ピストル図鑑』か本書を買うのか、迷っている方には、こちらの方をすすめます。此方のこうが年代的に新しいし、ウエッソンみたにな。マイナーなリボルバーが掲載されていますから。 満足です! 趣味で小説を書くので、銃器類の資料として購入しました。 漫画等で聞いた名前の銃を発見して感動しました。ワルサーだ!357マグナムだ!とか(笑) 小さいですし、銃の種類も多いですし、充分じゃないでしょうか。 ちゃんと弾丸の装填数などの情報も載ってますしね。素人の自分は充分満足しております。マシンガンも合わせて1冊にして貰えると更に嬉しいのになぁと思います。厚みがスゴイことになりそうですけど。(笑) 校正してる? このシリーズの最大の特徴である「校正ミスのテンコ盛り」は本書にもキッチリ受け継がれている。本書は、それに「写真の質の悪さ」が加わって、実に腹の立つ仕上がりとなっている。質の悪い印刷のカタログ写真を安いデジカメで複写したかのごときの写真は私の目を疲れさせる。(でも毎日読んでるんだけどね...) 最高!!超おすすめ これ一冊あればハンドガンはほとんどわかるし大きさはあまり大きくないのでポケットに入る!これはおすすめ品です!!
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[ 文庫 ]
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静波の家―ある連続殺人事件の記録 (講談社文庫)
・遠藤 允
【講談社】
発売日: 1988-09
参考価格: 479 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,150円〜
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・遠藤 允
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カスタマー平均評価: 4
どうして どうしていとも簡単に人を殺せるものなのか。何かに答えを求めたくなるのだが、結局分からない。確かに「家」という環境も一つかと思う。この本の中では何かに焦点を当てているのだが、ある意味淡々と堕ちていく姿が綴られていると思う。悲惨な事件だった割に後にあまり語られない事件なので、その事実が記載されている貴重な本だと感じた。
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[ 文庫 ]
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介護保険六法〈平成14年版〉
・中井 博文
【佐久書房】
発売日: 2002-03
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 1,150円〜
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・中井 博文
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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これはあなたの母―沢田美喜と混血孤児たち (集英社文庫)
・小坂井 澄
【集英社】
発売日: 1988-07
参考価格: 479 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,149円〜
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・小坂井 澄
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カスタマー平均評価: 5
二千人の子供の母、日本のマザーテレサ! 澤田美喜さんは三菱財閥直系のお嬢様であり国連大使夫人でしたが戦後私財を当時混血孤児たちのためにエリザベスサンダ-ホームを建て子供のために尽くした方です。今と違い肌の色が違うことはひどい差別と蔑視の対象でした。そんな中、情熱的に愛し、孤児たちのためにまさに“母”となった美喜さんの生涯は読み応えありです。魅力的で激しい美喜さんの生き方、独特の教育法、なども興味深かったです。 いろんな人に読んでほしいです。慈善家や教育者などと、ひとくくりでは語れない美喜さんの強く、激しい生き方は必見です
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[ 文庫 ]
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明治メディア考 (中公文庫)
・加藤 秀俊 ・前田 愛
【中央公論社】
発売日: 1983-01
参考価格: 438 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,149円〜
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・加藤 秀俊 ・前田 愛
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カスタマー平均評価: 3
情報量は抜群 c'?i?'i??i??a??a??a?,a?Ra ̄?e≪?a?¨a??a...a?Re≪-a-?a,a?¬a??a??a?§a§?a??a??a??a??a?a??a??a??a?≪a?ca??a??a??a2≫a??a?Ra?!a??a?£a?¢a?≪a??a??a?|a1...ao?a??a?¢a?-a?-a??a??a?-a??a,a??a?a?oa?¬c??a?ac?oa?3a?¨a?-a?|a?e\?a¬§a??a??a¬!a...a?¨a°?a...\a??a??a??a?c?ca?a?,a?Re!?a'?a?¨a?a??a?Ra¨!a£a?≪a?"a??a??a2≫a?'ea-a??e§£a??e?μa??a??a??a?¨a??a??e|3c?1a??a?Ra??a??a??a?a??a??a?°cμ?a,?a??a"?a2≫a??a??a??a?§e!?a?Ra?Rc'°a?aa??a§a?'e??e|-a??a??a?¢a??a??a?≪a'?a?≪e?'a??e|?a?°a??a??c,|a¨aa?≪a ̄?e≪?a??c1°a??ao?a?'a??a??a??a? a?-a??a?-a,!e...a?Ra??e-?a?¶a??a? ̄a......a??a?≪a??a??a??a??a?"a?¨a??a?§a??a?|a??a?a??a??a?2a?¨a??a?oa?a?≪a¬?a?'a??a??a??a??a??a??a??a?a?...a?±e??a? ̄a??a?"a??a?"a??a??a??a?ca?"a??c?ce¶3a??a?aa??a?...aR1a?¨a?aa?£a?|a??a??a?a?-a??a??a?μe??a??a??a??a??c"°a??a?Re≪-a-?a? ̄a?e??a,?ccoe-"a?Ra?aa??a?Ra-?a-|a?a?≪a??a??a??a??a??a??a?Ra?§a??a??a?a?"a?Rc?1a?≪a??a??a??a,?aoa?'a??a??a?-a??a?'a?-a?aa??a? a??a??a?-a??a2≫a??a?Ra?!a??a?£a?¢a?≪e-¢a??a??a??a??a?aa??a?°a°?a...\a?¨a?-a?|a!? ̄!!a??a?"a??a?aa,a??a?¨a??a?£a?|a??a??a??a??a??a?c'¢a??a??aR?a??a??a??a?|a??a??a?Ra??a¬?a?-a??a?
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[ 文庫 ]
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ヨコ組ぶんこ六法〈2006〉
【三修社】
発売日: 2005-10
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,141円〜
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カスタマー平均評価: 2
ぶんこサイズでもこの厚みでは・・・ ぶんこ六法ということで、簡単に持ち運びできるかなと思っていましたが、この厚みでは無理ですね。内容も条文のみですから、これならば他のポケット六法等(これも厚い)のほうが学習し易いですし、なにも同じような厚みの六法を買う必要もないと思います。持ち運び用とは、いつでもすぐに条文が確認できるためのものですから、「ぶんこ」という以上はもっと薄くしてもらいたいですね。
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[ 新書 ]
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「日本らしさ」を英語にできますか? (講談社バイリンガル・ブックス)
・松本 道弘 ・ボイエ デ・メンテ
【講談社インターナショナル】
発売日: 2000-11
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,139円〜
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・松本 道弘 ・ボイエ デ・メンテ ・Boy´e Lafayette De Mente
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カスタマー平均評価: 4
テーマに興味がある方なら、一読の価値はある。 各キーワード毎に、初めに松本氏またはメンテ氏が語の解説をした後、二人でそれについて対談するという形で全編がつながっています。「日本人らしさ」を表している、として選ばれたキーワードはなかなかいいところを突いているとは思います。しかし、私個人としては「”我慢”は比較的世界共通の概念では?」とか、「”腹芸”というより”以心伝心”の方が一般的では?」とか、「”けじめ”などその日本語の解釈・使い方そのものが、私とはちょっと違うかな?」と思うときがありました。日本人だからこそ、かもしれません。 あと、日本語の文章が時々少し分かり辛かったです。 旧知の筆者同士の対談録であることが、良くも悪くもある感じです。教科書(一般論)としてより、対談本として読むとよいのか!もしれません。
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