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[ 文庫 ]
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第三階級とは何か 他二篇 岩波文庫
・シエイエス
【岩波書店】
発売日: 1950-05
参考価格: 368 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,200円〜
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・シエイエス
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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香港回収工作〈上〉 (ちくま学芸文庫)
・許 家屯
【筑摩書房】
発売日: 1999-11
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,200円〜
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・許 家屯
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カスタマー平均評価: 5
亡命の産物!? 記憶を頼りに書いたと冒頭で断っているわりには、細かい描写がリアルで面白い。香港返還を控えた中国側のトップであった筆者が、何をいつどのように考えてきたかが詳細に書かれている。そして彼を取り巻く幹部、企業経営者、香港住民がどういう人たちなのかイメージできる質の高いノンフィクションだと思う。
筆者は自分では忠実な共産党員と書いているが、少なくとも一般的な共産党員からイメージされるような人物とは違うように感じた。トウ小平のように相当にプラグマティックな考え方をもっているようすが伺えて興味深い。特に第5章の政治過程の分析をしている部分では、それがよく出ていて、たとえば彼が香港の安定を重要視する理由として、経済的な必要性を説いたりする:香港経済の規模は江蘇省よりも大きく、その香港が崩れたら中国はやっていけないというようなことを書いている。彼自身についていえば、人民の生活安定という共産党の理想を真摯に考えている姿がかいま見える。こういう共産党員もいるのかと今までのイメージよりも好印象をもった。
香港の安定をはかるには上層階級の支持が必要、そのためには日本の経団連のような存在が必要かもしれないなど、トップの視点ならではの興味深い分析が随所に見られる。
彼がアメリカに亡命しなければ、このような書物が生まれていなかっただろうことを想像すると、歴史の皮肉を感じる。香港および中国について知りたい人にとっては、必読の書のように思われる。
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[ 文庫 ]
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社会学的方法の規準 (岩波文庫 白 214-3)
・エミール・デュルケーム
【岩波書店】
発売日: 1978-01
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,200円〜
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・エミール・デュルケーム
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カスタマー平均評価: 5
社会学徒の登竜門 本書は社会学者なら誰でも知っている名著であり、社会学を学ぶ者にとって必読の文献である。デュルケムは19世紀末のフランスの社会学者であるが、彼の研究業績は少しも色褪せることなく、現在の社会学の基礎となっている。
本書で提示されているのは、「社会をモノとして捉える」という社会学的なものの見方や、「正常と病理」の判断基準や、「社会学と心理学の差別化」である。本書で示唆されているものはどれも辛辣であるが、正常と病理の区別などは社会学以外の研究者にとっても重要である。我々はよく「正常」や「異常」や「病理」などの言葉を目にするし、実際に使っている。しかし、何が「正常」で何が「異常」なのか、そして、どうなれば「病理」なのか、どの程度考えているだろうか?おそらく、「常識=正常」や「非常識・危険・ヤバい=病理」といったものだろうが、本当にそうだろうか?犯罪などは、言うまでもなく「病理」であると考えられている。しかし、デュルケームは「犯罪は正常である」と豪語する。犯罪のない社会は歴史的にも地域的にも存在しないし、犯罪にもプラスの機能が存在するからだ。だが、デュルケームは決して危険思想の持ち主ではない。犯罪が正常であることも、本書を読めば理解できるだろう。文庫であるにもかかわらず、濃厚な読後感を味わえる名著である。
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[ 文庫 ]
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ソウルソウルソウル―原語で歌う88 (集英社文庫)
・川村 湊 ・佐野 良一
【集英社】
発売日: 1988-07
参考価格: 418 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,199円〜
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・川村 湊 ・佐野 良一
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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ヨーロッパの政党
・ダニエルL.・セーレル
【白水社】
発売日: 1979-01
参考価格: 897 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,195円〜
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・ダニエルL.・セーレル
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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障害からみた高齢者在宅リハビリテーションマニュアル
・加藤 洋
【金芳堂】
発売日: 2002-06
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,181円〜
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・加藤 洋
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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電車でおぼえる行政書士〈3 行政法・その他の法律編〉
・河野 順一
【大栄出版】
発売日: 1992-10
参考価格: 1,529 円(税込)
販売価格: 1,529 円(税込)
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 1,179円〜
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・河野 順一
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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宗教生活の原初形態〈下〉 (1975年) (岩波文庫)
・エミル デュルケム
【岩波書店】
発売日: 1975
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,160円〜
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・エミル デュルケム
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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西洋近代思想史―十九世紀の思想のうごき〈下〉 (講談社学術文庫)
・G.H. ミード
【講談社】
発売日: 1994-05
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,160円〜
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・G.H. ミード ・George Herbert Mead
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カスタマー平均評価: 0
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[ − ]
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日本とアジア (ちくま学芸文庫)
・竹内 好
【筑摩書房】
発売日: 1993-11
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,160円〜
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・竹内 好
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カスタマー平均評価: 4
アジア主義の良き入門書 1910年生まれの著者が「アジア」という言葉に込めている意味は、半世紀後に生まれた私がこの言葉から思い浮かべるイメージとはかなり異なっている。それは第二次大戦後の日本ではほとんど顧みられなくなった、日本とアジア諸国との連帯を掲げる「アジア主義」の文脈で語られるアジアであり、具体的な地域としては、戦前の日本人が最も深く係わりあったアジアである朝鮮と中国を指している。
著者は、戦前の日本人は心中に深いアジア認識を持っていたという。そのアジア認識には大きな誤解が含まれていたにせよ、ともかく当時の日本人がアジアについて考える姿勢を、近代化の進展の中で主体的に形成していったことを大きく評価し、この姿勢が敗戦によって否定されたのはやむをえないが、そのために大切なものを失う結果になったのだと続ける。それは、明治以来つちかってきたアジアを主体的に考える姿勢であり、またアジアの一員としてアジアに責任を負う姿勢だったという。
著者はさらに、朝鮮という国を滅ぼし、中国の主権を侵す乱暴はあったが、ともかく日本人には朝鮮や中国との関連なしには生きられないという自覚が働いていた。侵略はよくないことだったが、しかし侵略には連帯感のゆがめられた表現という側面もあり、無関心で他人まかせでいるよりは、ある意味では健全だったと語り、戦後の日本人がアジアに対して主体的に係わろうとしない姿勢を批判していく。
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