|
[ 文庫 ]
|
魔術師が多すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 52-1)
・ランドル・ギャレット
【早川書房】
発売日: 1977-07
参考価格: 410 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,100円〜
|
・ランドル・ギャレット
|
カスタマー平均評価: 4.5
中世騎士道の香り高く 魔術師が高貴な職業として扱われるというパラレル・ワールドのヨーロッパを舞台にして、魔術師が自ら封印した密室の中で殺されるという設定の魅力タップリの作品。超能力の存在を前提にして、謎をロジカルに解く西澤保彦氏の作品を中世ヨーロッパの世界に移したと想像して頂けると雰囲気が掴みやすい。
題名の通り魔術師がたくさん居るのだから、被害者よりも魔力が強い者が封印を解いて殺人を犯した事にすれば話は簡単なのに、そうしないで地道な謎解きにした作者の意欲は買いたい。しかし、魔術師達の人物(?)造詣が弱いので、彼らの人間関係がハッキリとせず、ストーリーに溶け込みずらいのが辛い。そして、作者の意欲は買うが、やはりこの設定で「Who Done It」や「How Done It」に拘るのは無理があろう。その点、発想を「Why Done It」に転換して見せた西澤氏の方が(後発とは言え)一枚上の感じがする。更に読了後、果たして登場人物を魔術師にする必然性があったのか、という疑問が残るのが後味が悪い点。
とは言え、中世騎士道精神が隆盛を極めていた頃のヨーロッパの雰囲気をミステリに持ち込むという大胆な趣向で読む者を楽しませてくれる佳作。 魔法の世界での本格推理 科学の代わりに魔法が発達した、しかし地球であるらしい世界。
魔法の権威が集まり、学会を開いている最中に、特に力の強い魔法使いが殺された。
殺人現場は密室。鍵は魔法でかけてあったが、なにしろ被害者が力の強い魔法使いのため、ピッキングは困難。
どうやって鍵を開けたのか、そして、それができた犯人は何者か。
魔法の世界だが、解決は非常に論理的。
|
|
[ 文庫 ]
|
悲しみの港 (朝日文芸文庫)
・小川 国夫
【朝日新聞社】
発売日: 1996-12
参考価格: 1,121 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,096円〜
|
・小川 国夫
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
江藤淳コレクション〈1〉史論 (ちくま学芸文庫)
・江藤 淳
【筑摩書房】
発売日: 2001-07
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
|
・江藤 淳
|
カスタマー平均評価: 5
Are you pro-勝海舟 or pro-福沢諭吉 ? 悩んでしまう・・・ 勝海舟をリスペクトすべきか、それとも福沢諭吉をリスペクトすべきなのか。
どちらを評価するかで維新の歴史は随分変わって見えるからだ。
本書では、福沢諭吉が『痩我慢の説』(明治二十四年の冬)を書いて勝海舟と榎本武揚に呈示した経緯を紹介している。
《・・・勝氏は予め必敗を期し、其未だ実際に敗れざるに先んじて自から自家の大権を投棄し、・・・立国の要素たる痩我慢の士風を傷(そこの)うたるの責は免かる可からず。
・・・独り怪しむ可きは、氏が維新の朝に曩(さ)きの敵国(薩長)の士人と竝立(ならびたつ)て得々名利の地位に居るの一時なり。・・・》
佐幕派の身でありながら、討幕派の連中と寄り添うとは何事か! 恥を知れ! というのが、福翁の意見である。
一方、江藤淳氏は、本書で勝海舟を強く支持している。
「国唯自亡」、つまり「国と云うものは、決して人が取りはしない。内からつぶして、西洋人に遣るのだ」
「彼が引きうけた「役目」とは、いわば陰の役割、旧幕臣をとりまとめてその軽挙妄動をいましめ、国内分裂と内乱の可能性を未然につみとることであった。」
「福沢の諸説とは逆に、勝の後半生は「我慢」の連続であった。この「我慢」こそが彼の「誠」である」
平山洋著「福沢諭吉の真実」によれば、「いままで福沢の手によるとされた日清戦争前後からの「時事新報」の多くの無署名論説や漫言が、
『福沢諭吉伝』の著者である石河幹明のものであり、それを彼が全集のなかにしのびこませ、伝記を書き上げた。」とある。
日清戦争(1894年(明治27年)7月?1895年4月)前後・・・明治二十四年の冬は含まれるのだろうか?
それとも、『痩我慢の説』は福翁自身の手によるものであり、賊軍の不満分子を手なづけ、内戦の芽を防ぐことに挺身した勝海舟像が間違っているのだろうか?
それとも、本書の勝海舟像が正しいのだろうか?
|
|
[ 文庫 ]
|
これはジョークのご本です。 (集英社文庫―コバルトシリーズ)
・デーブ スペクター
【集英社】
発売日: 1986-06
参考価格: 306 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
|
・デーブ スペクター
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
長谷寺・山ノ辺の道・京あない・奈良てびき (保田与重郎文庫)
・保田 与重郎
【新学社】
発売日: 2001-07
参考価格: 1,323 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
|
・保田 与重郎
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
この青い空の下で (新風舎文庫)
・みずき ちひろ
【新風舎】
発売日: 2004-07
参考価格: 578 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
|
・みずき ちひろ
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 新書 ]
|
ラブがピースを呼ぶ。だからいつもLOVEが先に来る。LOVEあんどPEACE
・赤坂 きょうすけ
【碧天舎】
発売日: 2005-10
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
|
・赤坂 きょうすけ
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 新書 ]
|
小豆島殺人事件 (トクマ・ノベルズ)
・中町 信
【徳間書店】
発売日: 1991-09
参考価格: 744 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
|
・中町 信
|
カスタマー平均評価: 4
こういうトリックを使う人 初めて読んだ中町作品です。読みおわった後、こんなトリック見たことない!と思いました。推理小説家にとっては本望でしょう。中町作品、是非、全部文庫化してもらいたいもんです。
|
|
[ 文庫 ]
|
ラテンアメリカ五人集 (集英社文庫)
・M バルガス=リョサ ・シルビーナ オカンポ ・M.A. アストゥリアス ・J.E. パチェーコ ・オクタビオ パス
【集英社】
発売日: 1995-09
参考価格: 750 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
|
・M バルガス=リョサ ・シルビーナ オカンポ ・M.A. アストゥリアス ・J.E. パチェーコ ・オクタビオ パス ・Mario Vargas Llosa ・Silvina Ocampo ・Miguel Angel Asturias ・Jos´e Emilio Pacheco ・Octavio Paz
|
カスタマー平均評価: 5
復刊求む 1939メキシコ生まれのホセ・エミリオ・パチェーコ。 収録作は、友人の母親に恋した少年を描いた「砂漠の戦い」(初訳)ミゲル・アンヘル・アストゥリアス(1899〜1974)グアテマラ生まれで、1968年ノーベル賞受賞。 収録作「グアテマラ伝説集」は、1920年代フランスで盛んだった シュルレアリスムに影響を受けた、マジック・リアリズム初期の作品。 アルゼンチンの作家ビクトリア・オカンポの妹で、 シルビーナ・オカンポは、ビオイ=カサレスの妻で ボルヘスや夫との共作作品もある。 収録作「鏡の前のコルネリア」(初訳) 言わずと知れた 1914生まれで90年ノーベル賞を受賞したオクタビオ・パス 収録作 シュルレアリスム詩「白」 初期の短篇小説「青い目の花束」「見知らぬふたりへの手紙」 1936年生まれ、ペルーのバルガス=リョサ 収録作「子犬たち」 印象深い短篇が多くラテンアメリカ文学への入門に 最適の一冊だと思うのですが、現在は非常に手に入りにくいようです。
|
|