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歴史劇画 大宰相〈第8巻〉大平正芳の決断 (講談社プラスアルファ文庫) 王と天皇 (ちくま学芸文庫) 黄禍物語 (岩波現代文庫) 朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの (ちくま学芸文庫) 近代民主主義とその展望 (岩波新書) 生活と環境の法律相談 (三省堂実用) 象徴交換と死 (ちくま学芸文庫) 言語の思想―国家と民族のことば― (岩波現代文庫) グラモフォン・フィルム・タイプライター〈上〉 (ちくま学芸文庫) 海軍落下傘部隊 (新戦史シリーズ)
歴史劇画 大宰相〈第8巻〉大平.. 王と天皇 (ちくま学芸文庫) 黄禍物語 (岩波現代文庫) 朝鮮民族を読み解く―北と南に共.. 近代民主主義とその展望 (岩波.. 生活と環境の法律相談 (三省堂.. 象徴交換と死 (ちくま学芸文庫.. 言語の思想―国家と民族のことば.. グラモフォン・フィルム・タイプ.. 海軍落下傘部隊 (新戦史シリー..


歴史劇画 大宰相〈第8巻〉大平正芳の決断 (講談社プラスアルファ文庫)

[ 文庫 ]
歴史劇画 大宰相〈第8巻〉大平正芳の決断 (講談社プラスアルファ文庫)

・さいとう たかを ・戸川 猪佐武
【講談社】
発売日: 1999-10
参考価格: 1,029 円(税込)
販売価格: 1,029 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 800円〜
歴史劇画 大宰相〈第8巻〉大平正芳の決断 (講談社プラスアルファ文庫)
さいとう たかを
戸川 猪佐武
カスタマー平均評価:   0

王と天皇 (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
王と天皇 (ちくま学芸文庫)

・赤坂 憲雄
【筑摩書房】
発売日: 1993-10
参考価格: 816 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 800円〜
王と天皇 (ちくま学芸文庫)
赤坂 憲雄
カスタマー平均評価:   0

黄禍物語 (岩波現代文庫)

[ 文庫 ]
黄禍物語 (岩波現代文庫)

・橋川 文三
【岩波書店】
発売日: 2000-08
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 800円〜
黄禍物語 (岩波現代文庫)
橋川 文三
カスタマー平均評価:  3
なかなかの力作だが、最後の部分がいただけない
本書は、日本では数少ない、黄禍論について書かれた本である。 欧米における黄禍論の勃興と展開、それに日本における黄禍論に対する反応などについていろいろと書かれているのは良いのだが、しかし299?308ページの「中国の思想伝統と人種意識」という箇所の議論には、大いに疑問を感じざるを得なかった。 というのも、ここには「黄禍論はもとより、一般に人種を差別するという考え方が、中国にとっては不可解な事柄であったように思われる」「そして私はこうした立場?世界観はなにも中国共産党に固有のものではなく、伝統的に中国のものの見方であったように思われてならない」などと書いてあるからです。 ここで誰しも(肌の色などで差別する人種主義とは少し違うが)「中華思想」というのを思い出さないわけにはいきません。 学校で「東夷・西戎・北狄・南蛮」という言葉を習ったことを憶えておられる方も少なくないでしょうし、また昔は、中国国内&周辺の少数民族の民族名を表記する際に、中国人はしばしば「獣へん」や「虫へん」の漢字を当てたりしたということをご存じの方もおられることでしょう。 さらには、清の時代にはイギリスとさえ対等な外交関係を築くことを拒絶したことなども考えれば、とても中国人の態度は誉められたものだとは思えません。 ということで結局「中国には中華思想というのがあって、中国以外の国はみんな中国よりも格下だという差別意識があったので、肌の色などで差別する必要がなかった」ということなんじゃないかと私なんかは思うんですが、しかし本書の著者はどういうわけだか、そういうふうには考えておられないようなんですね。 どうもこういう議論を目にしてしまいますと、どうしても「ここ以外の部分も大丈夫なのかな?」という疑いの気持ちが起こってしまいます。 こういったことを考えますと、本書は、黄禍論について調べる際の叩き台としては便利かもしれませんが、しかし鵜呑みにするのは危険かなと思いました。

朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの (ちくま学芸文庫)

・古田 博司
【筑摩書房】
発売日: 2005-03
参考価格: 998 円(税込)
販売価格: 998 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 800円〜
朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの (ちくま学芸文庫)
古田 博司
カスタマー平均評価:  5
もっと早く読みたかった。大学生の必読書にすべきほどの内容
 病身舞という民族舞踊があるのを知ったのは、そう遠いことではない。価値の逆転としての「差別」への祝祭は、文化人類学的に認められるが、これほど、「差別」を露骨にする民俗というものが、何故、儒礼の国「朝鮮」で行われているのかが、分からなかった。しかし、著者は見事に朝鮮における「野」というものを明らかにした。  今まで、「恨」とはなどと話してきたが、レビュアー自身もどうもモヤモヤする部分があり、理解していなかったことを告白せざるを得ない。  しかし、このうような社会では、資本主義が芽ばえる筈もない。 明治初期に、勝海舟は、「いずれ朝鮮にも西郷の如き人物が現れ、近代化するだろう」と予測していたが、明治が中期になってもそのような動きはなく、不思議がっていたが、朝鮮経済は古代レベルであり、貨幣経済にもなっていなかったのである。  ウエーバーの論を借りて、東アジアの資本主義のエートスは「儒教」であるなどという論があったが、この書物は全てを顕わにしてくれた。それにしても、大韓民国国宝第一二一号の何と下品であることか。
南北に通底するもの
朝鮮思想をわかりやすく説いた本 (本書では北朝鮮と韓国を主軸にしており、その他の地域にに分散しておる朝鮮族は登場しておりません。) 朝鮮における思想のプライドとコンプレックスの源、悩みの源がなんなのか? それを北、南のそれぞれ指導者達があの手、この手、様々な論をもってエネルギーの源に切り替えていく課程について、非常に詳しく、わかりやすく書いてあります。 一見すると全く異なる(正反対の?)北朝鮮と韓国の、底でつながる共通性を見事に説明していて、読んでいて、うなったり、なるほどと膝を叩いたりすることが何度もあった。 ただし、書籍のあちこちで、ちょっと北へのシンパシーのようなものを感じてしまい(私だけでしょうか?) ちょっとこの人危ないのでは?と思ってしまったので、★4つ
近くて遠い隣人
 評論家三浦雅士氏(「大航海」編集長)が推薦していたので読んでみた。硬い理論にとどまらず、著者の豊富な実体験を交えた朝鮮民族論であり、まるで面白い小説を読むがごとく一気に読了。仕事上わずかに接した韓国人のふるまいに対する疑問も得心した。  韓国の思想の脊髄は中国から来た朱子学であり、本家中国で廃れた後、なおいっそう精鋭化していく。異民族の支配下に置かれた屈辱を「礼の伝統を堅持する」プライドで跳ね返す一方、劣等感にも苛まれる。  そして「ウリ」と「ナム」、すなわち身内と他人を厳しく分ける文化。身内にはとことん甘え、他人には冷たく接する。しかし会食の際には打ち解ける。これは日本人には理解しがたいことだろう。  特に興味深かったのは北朝鮮の分析だ。共産主義として出発したはずが、「ウリ式社会主義」として、金日成を父とする大家族になぞらえる。身内が一番で国家意識の希薄な国民には、恐らくそうするするのが一番わかりやすかったのであろう。そして、それは明治時代の日本にも似ている。というより、日本統治下にあった北朝鮮は大日本帝国のスタイルを真似たのだ。
朝鮮民族を読み解く
 さすがは古田博司先生、朝鮮半島の歴史から朝鮮民族を診断し、彼らを丸裸にしてしまった。  過去が現在を生むのだから現在の謎を解明するには過去を調べないといけない。古田博司氏の「朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの」を一読した者が把握できる真実は、チョウセンヒトモドキと揶揄される現代韓国人の不可解な行動様式を解明する鍵が、李氏朝鮮が行った朱子派儒教の国教化にあるということだ。  李氏朝鮮は、孔子派もしくは孟子派の儒教ではなく、あくまで朱子派の儒教を国教とした。これが現代韓国人の行動様式を生み出したのである。
秀逸な朝鮮民族論
金日成への個人崇拝に、伝統的な宗族や祭祀を超越した協働社会を築くためと言う意味もあったことは、本書によって初めて知った次第である。目線を朝鮮民族に合わせることが出来た著者だからこそ成し得た、秀逸な朝鮮民族論である。

近代民主主義とその展望 (岩波新書)

[ 新書 ]
近代民主主義とその展望 (岩波新書)

・福田 歓一
【岩波書店】
発売日: 1977-01
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 800円〜
近代民主主義とその展望 (岩波新書)
福田 歓一
カスタマー平均評価:  5
平易かつ高度な民主主義論必読の書
 もちろん、本書は1977年という執筆当時の時代状況を反映してはいるが、民主主義をその歴史から丁寧に客観的に押さえながら論述され、高度な内容を保っているにもかかわらず、平易にそして淡々と書かれており、学問的な信頼性の高さを感じさせる。  平易に書かれているからこそ、逆にその記載内容の重さを読者が読み飛ばしてしまう面もあろうかと思う。読者の力量によって受け止められるものも違ってくると思う。  残念なのは、昔の執筆であるため、今日議論されている「熟議デモクラシー」などの位置づけがない点である。しかし、その点は読者自身が補って読むことで、自らのデモクラシーを読者個人が想起・再生させていくしかない。しかし、そのことは著者の希望していたことでもあろう。
真面目で鋭い分析。岩波新書黄色版の1、という出版時の意気込みを感じる。
 「民主主義」の歴史を振り返り、そこに共通する理論を考察し、今後の展望を考える。長谷川三千子「民主主義とは何なのか」を読みはじめたら、この本がかなり引用されていたので探して読んでみた。初版から30年経っているが、読めば驚くほど「まだ?」「また?」と思う記述が見出される。一度は真面目に「民主主義のなんたるか」を自分で考えてみようと思う方は手にとって損はない本だと思う。30年前の状況と現在を比較しながら読むのも興味深い。  例えば、討論と説得が難しくなった政党制の議会でも「論点を明確にし、責任のありかを問う」場としての価値はある、などと書かれている。確かにそういう位置づけもある、と思う。責任所在についてあまりにもあいまいな国会答弁を聞いていると、それも怪しくなっているきもするが。  終章「民主主義の展望のために」の数ページのなかに、著者の意見は集約されている。著者は、必ずしも「民主主義しかない」とは言っていないが、「民主主義に根本的な一つの特徴、ほかに求めがたい長所があるとすれば、それのみが、人間が政治生活を営むうえに、人間の尊厳と両立するという一点であります(p208)」という理由で支持する。ほぼすべての人間が「尊重されている」と感じ、権力をひっくり返す可能性のある要因が少ない状態に近づける考え方、という視点で、他の「主義」も各自、検討してみてもいいかもしれない。  過去の歴史の中での民主主義を振り返り、原理を検討してきた著者の結びの言葉を引用しておく。「求められているのは近代民主主義がどういうものであり、どういう特徴と困難とをもっているかの自覚であり、当面する諸問題を受けとることにおいてそれを解決に役立てる勇気であり、そのことを通じて民主主義の機構と作用領域とを組み直して行く叡智であろうと思います。(p207)」  岩波新書黄色版の1、という番号を付されているというのも、出版の意気込みが伝わってくるような一冊であった。まだ入手可能なのは嬉しい。
民主主義の多様性、民主主義の本質
評者のような戦後に生まれた者にとって、民主主義とは自明の政治体制である。民主主義について特に疑うことなく育ってきた、と言って良いかもしれない。しかし、そのような者にこそ、本書は読まれるべきである。民主主義の本質を理解することは、その正しい行使のあり方や、それが適切に働いているかを評価する視座について、我々に再考する機会を与えてくれるのではないだろうか。本書は民主主義とはいかなるものか、著者がその歴史を辿り、あるいはその理念を語り、またその展望を語ることで、我々読者に深い理解を授けてくれる。本書が出版されたのは1977年であり、その記述に若干時代状況が反映されているけれども、本書の意義は全く失われていない。 本書の意義は、民主主義を歴史の鉱脈を辿りながら、それが決して唯一のものでないことを示した点にあるのではないか。同じ民主主義を名乗っていても、立憲主義との関わり等を反映して、アメリカのそれとイギリスのそれとは性格が大きく異なる。また、民主主義の主張されてきた歴史を見るならば、社会主義も民主主義を標榜するものであるとも言える。本書は、民主主義の多様性を明らかにするのだ。しかし、著者は強調する。民主主義において最も大事なものは人間の尊厳である、人間の尊厳を忘れて民主主義を論ずることはすべて無意味である、と。民主主義の本質を鋭く鮮やかに浮かび上がらせた著者の筆致は見事である。 著者は政治学史の第一人者であった。本書は著者であればこそ書くことのできた名著であると思う。概念の本質を探るときに、その歴史的淵源に立ち入ることの重要性を改めて読者に気づかせてくれる。しかし、著者は先日、その巨大な足跡を政治学史研究に遺し故人となってしまった。大きな人物を喪ったものだと、本書を読んでいて改めて感じた。
大学者の名小著
分かっているようで分からない「民主主義」。
多数決は民主主義の基本だ!なんて言い方をよく耳にしますが,
多数決でも決められないことがある,という観点も大切なはず。
その意味で,民主主義と立憲主義(自由主義)の関係と違いを正確に学ぶ必要は,今後ますます大きくなると思うのです。

そこでお薦めするのはこの本。
歴史と原理の関係を解きほぐしながら平易に語る内容は,政治学史の大家,福田歓一教授だからこその名著。
私は,高校生のときに副読本で配られて,全く読まなかったという思い出のある本ですが,大学を卒業してから読んでみて,深く感動を覚えた本でもあります。
この本が版元(岩波書店)品切れとは,寂しい限りです。
保守必読の書
真の民主主義であったワイマール憲法から何故ナチスが生まれたのか。民主主義の利点と背後に隠された危険性を視野に入れ、広範囲に渡り改めて民主主義とは何かを問う。


生活と環境の法律相談 (三省堂実用)

[ − ]
生活と環境の法律相談 (三省堂実用)

【三省堂】
発売日: 1992-04
参考価格: 1,020 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 800円〜
生活と環境の法律相談 (三省堂実用)
 
カスタマー平均評価:   0

象徴交換と死 (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
象徴交換と死 (ちくま学芸文庫)

・ジャン ボードリヤール
【筑摩書房】
発売日: 1992-08
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 800円〜
象徴交換と死 (ちくま学芸文庫) ※一部大型商品を除く
ジャン ボードリヤール
Jean Baudrillard
カスタマー平均評価:  4
知的刺激を受ける
システムのふるまいについて哲学的に考えてる本。村上春樹がシステムと卵とか言ってたが、それよりもっと暗い社会批判のように読んだ。「システムは、システムを攻撃する連中をたえず現実性の地盤のうえで闘うようにしむけるのだが、この地盤こそきまってシステムのものなのである」。システムは自殺しなければいけないと言うが、どうやってそれが可能なのか、まだよく分からない。 だけど、いまを生きてる僕たちのリアルをどっかでとらえ切れている気がする。システムと無関係に生きてる人はもういないだろうし、自分はシステムから脱出できてると思うのは間違ってるだろうし。どうしたらいいのかはこの本じゃ分からない。考える刺激はすごい大きいので、星5つです。 フランスの現代思想は読みにくくていやだが、この本は読みやすい。分からないところはとばしていっても、全体が読めるからかもしれない。
知的挑発ですね
まず、非常に面白い本だということは確かです。 内面の物質的な条件としての、基底的無意識。としか言い表す言葉が、出てこないのですが、その無意識がどのように個人と、また社会と骨がらみになっているかを描き出そうとして、成功しています。 それは、この本でえぐり出された現代の無意識的構造が、極めて自己自身的な問題として僕の目の前に現れてきたのでそう言うのですが。ただ、そのように成功しているがゆえに、読む人によっては不愉快になるかと思います。 それから、この本は、そんなに難しい本ではないのですが、読むのにとてもとても骨が折れる本ではあります。なので、多少の覚悟は必要ですが、払ったお金と読むのにかかった時間以上の価値は、必ずあると思いますよ。
異様に読みやすい思想書
この本、何度か読み返しているが、およそ思想書の名に値するものでこれほど読みやすい書物は、古今東西でも稀ではないか。それはこの本の共訳者の今村がボードリヤールを攻撃していた対談で「象徴交換と死は読みやすいでしょう。云々」と言っていたのでも明らかだろう。この本を難しいと言う人は、そもそも思想とは無関係な人間では。
ボードリヤールの誇大妄想
 「生産」の時代は終わった。シミュラークルとしての記号が着地点を失って戯れる「ハイパー・リアリティ」の時代がきたのであり、資本(コード)のシステムがわれわれの生活を隅々まで支配しているのである。
 その支配はあまりにも強力だ。経済学、精神分析学、言語学における数々の理論的な試みも、コードにシステムにあっけなく絡めとられてしまっている。われわれに必要なのは、コードそのものを無効化させるような、カタストロフィックな戦略である。
 資本(コード)は、本来互酬性の規則に従って交換されるべきであった象徴的な「死」を禁ずることによって、つまり「生(=緩慢な死)」を強要することによって、われわれを支配している。したがって、資本のシステムを攪乱し、コードの支配から逃れ出る唯一の手段は、挑戦的な「死」の象徴交換(贈与)を取り戻すことである。われわれの「死」を突きつけることによってのみ、システムを内部から崩壊させることが可能なのだ。

 このボードリヤールの現代社会に対する分析は、あっさり言ってしまえば誇大妄想のようなものだと思う。「うぉ〜〜!!!ハイパーリアルだぁぁぁぁ!!」と大騒ぎしすぎ(笑)。見たところボードリヤールが言うほどのドラスティックな変革は生じていないし、それにそもそもの昔から、人類は「ハイパー・リアル」な世界の中を生きていたともいえるのです。現代の問題は、「コード」が不安定化したり流動化したり陳腐化したりしているということであって、マトモで安定した「コード」を取り戻すことが我々には必要なのだと思う。ボードリヤールが言うように「コード」を破壊してしまえば、あとに残るのはニヒリズムの腐臭ではないのか?

 異様に読みにくく、分かりにくい文章で、550ページもあります。読むのには苦労しますよ。覚悟してください!
難しい本
世の中には一般的に難しい本と呼ばれる本があります。この本もそういう一冊です。

では、どうして難しいのかといえば、単語が難しい。単語といっても、学術用語が頻出するから・・・といった難しさではなくて、単語一つ一つにこめられた、重層的な意味があるからなのです。例えば、文化、経済、社会といった一般的な単語でさえ、多くの先人達が学問の領域で使用してきた経緯を踏まえれば、おいそれとは口に出来ない状況が生まれます。

「その『経済』というのは、マルクス以後の”経済”のことなのかい?」といった具合にです。 この本にはそういった難しさがあります。 具体的にはマルクス、フロイト、ラカン、モース、バタイユ、ソシュール、パースといった思想家達の一連の思想の経緯を踏まえて「読む」覚悟が必要でしょう。

逆にいえば、そういった知的挑戦を真っ向から受け止めてくれる重厚さを、この本は持っているのです。


言語の思想―国家と民族のことば― (岩波現代文庫)

[ 文庫 ]
言語の思想―国家と民族のことば― (岩波現代文庫)

・田中 克彦
【岩波書店】
発売日: 2003-05-16
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 800円〜
言語の思想―国家と民族のことば― (岩波現代文庫)
田中 克彦
カスタマー平均評価:  4
斎藤美奈子センセイ解説
この現代文庫版の最大の売りは斎藤美奈子の解説。あの軽いパフォーマンス的な文章でそれなりにカタめの言いたいことをけろけろと表現してのける文体の秘密は、意外にも田中言語学にその一端があったのである。それにしても、田中氏の愛読者が大学で言語学など志すと全く違うもので、、、という一節は全くその通り。本書は、昔に書かれたものだが、常にマイノリティの立場から言語問題を考える田中氏の個人的背景も語られていて興味深い。この点、言語政策については全く観点の異なる鈴木孝夫氏の著書が、この頃でもしばしば批判的に引かれているのが可笑しい。

グラモフォン・フィルム・タイプライター〈上〉 (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
グラモフォン・フィルム・タイプライター〈上〉 (ちくま学芸文庫)

・フリードリヒ キットラー
【筑摩書房】
発売日: 2006-12
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 800円〜
グラモフォン・フィルム・タイプライター〈上〉 (ちくま学芸文庫)
フリードリヒ キットラー
Friedrich Kittler
カスタマー平均評価:  2.5
過去からの現在
原著は1984年刊とのことだが、その時点でデジタル・メディアが 文字、画像、音響、映像等々のあらゆる記録を一元的に再現可能な 時間として扱ってしまうと喝破しており、現在でこそ理解可能な言 説だが、当時は意味不明であったことだろう。(QuickTimeもな かったしね)日本語では文字の自動書字化は欧米より100年遅れた ことになるわけ(84年といえばやっとワープロが一般化し始める頃 だ)で、その点でも感覚的に理解がやっと追いついたというところ か。写真の発明に対する評価の低さは不当ではないかと思うが、タ イプライターを巡るニーチェの苦労やカフカの手紙など、トリビア としても楽しめよう。ただ、ピンク・フロイドの「ここにいれば」 と訳されてるのは「あなたがここにいてほしい」だろうな。
訳書も原書もいまひとつ、いやいまふたつ
親本の方しか読んでないから、今回の文庫本化にあたって、誤訳や不適切な翻訳が訂正されたかどうか確認していないんだけど、とにかくもともと翻訳がまずかった。そのうえ原書じたい、それほど面白い指摘がないわりに、妙に分厚い本なのだ。特にジョイス論や映画論あたりは、どうしようもなく二番煎じの内容で、こんなものがメディア論ブームで売れるのだから、ブームというのは面白い。

海軍落下傘部隊 (新戦史シリーズ)

[ 文庫 ]
海軍落下傘部隊 (新戦史シリーズ)

・山辺 雅男
【朝日ソノラマ】
発売日: 1994-11
参考価格: 632 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 800円〜
海軍落下傘部隊 (新戦史シリーズ)
山辺 雅男
カスタマー平均評価:   0

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