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[ 文庫 ]
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漢書〈6〉列伝3 (ちくま学芸文庫)
・班 固
【筑摩書房】
発売日: 1998-03
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,998円〜
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・班 固
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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院政 (1958年) (日本歴史新書)
・吉村 茂樹
【至文堂】
発売日: 1958
参考価格: オープン価格
販売価格: 品切れ中
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・吉村 茂樹
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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書物の出現〈下〉 (ちくま学芸文庫)
・リュシアン フェーヴル ・アンリ=ジャン マルタン
【筑摩書房】
発売日: 1998-11
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,800円〜
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・リュシアン フェーヴル ・アンリ=ジャン マルタン ・Lucien Febvre ・Henri‐Jean Martin
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カスタマー平均評価: 5
『書物、この酵母』(8章タイトルより) さて、著者の問題意識はどこにあったのだろうか。再び『解題』から引用したい。
『一言で言って、伝統と革新のせめぎ合いの中で活字本が演じた役割は何か』ということである。
対象とした時代は、14世紀中葉から18世紀末までであり、そして対象地域は、ヨーロッパであるのはもちろんだが、比較的フランスを主としている
この手の書物には欠かせぬ、参考文献、地図、年表、(エチエンヌ家のみだが)家系図も添えられている。
とはいえ、本書の記述に含まれるもののいくつかは、日本におけるヨーロッパ史・フランス史の一般知識より少々高度なので、手元に年譜を置いておくほうが良いだろうと思う。また、地図が付されているものの、――下六章や、下七章のタイトルから察せられるように――地理的要因が大事なファクターとなるので、街道や河川や、都市間の距離確認ができる地図をも、手元に置いておきたい。
訳文は、フランス語の修辞的表現の影響に惑わされたのであろうか?少々、違和感を感じる点もあった。文中の「未来形」での記述に惑わされないように。
(注:引用ページは単行本によるものですのであしからず)
ともかく、素晴らしい。
大いに推薦。
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[ 文庫 ]
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朽木家古文書〈上〉 (1977年) (内閣文庫影印叢刊)
【国立公文書館内閣文庫】
発売日: 1977-03
参考価格: オープン価格
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,799円〜
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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フランス植民地帝国の歴史 (文庫クセジュ)
・グザヴィエ ヤコノ
【白水社】
発売日: 1998-01
参考価格: 999 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,799円〜
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・グザヴィエ ヤコノ ・Xavier Yacono
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カスタマー平均評価: 0
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[ − ]
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バクトリア王国の興亡―ヘレニズムと仏教の交流の原点 (レグルス文庫)
・前田 耕作
【第三文明社】
発売日: 1992-01
参考価格: 1,020 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 9,500円〜
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・前田 耕作
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カスタマー平均評価: 5
中央アジアの古代史 中央アジアの歴史と言えばイスラム化された後のものが多い中で、この本ははるか伝説の時代から古代ペルシア時代、アレクサンドロスの時代、その後のヘレニズム時代までの中央アジアの古代史がびっしり詰められている。 日本の教科書には殆ど出てこない地域の歴史だけに非常に興味深く読むことができる。カラー写真ではないが写真も豊富で飽きさせない。特にコイン(古代の通貨)の写真が多く、コインマニアには絶対のお勧めである。 欲を言えば巻末に人名・地名索引が欲しいと思うほど内容の濃い書籍で、値段の割りに中身のない本が多い昨今であるが、この本に関しては定価が安すぎるくらいの設定である。
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[ 文庫 ]
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西欧世界と日本〈下〉 (ちくま学芸文庫)
・ジョージ・ベイリー サンソム
【筑摩書房】
発売日: 1995-04
参考価格: 1,377 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 8,800円〜
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・ジョージ・ベイリー サンソム ・George Baily Sansom
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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維新動乱の倉敷―倉敷浅尾騒動・玉島事変 (1981年) (倉敷文庫〈6〉)
・森脇 正之
【倉敷文庫刊行会】
発売日: 1981-01
参考価格: 1 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 8,796円〜
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・森脇 正之
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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インド幻想紀行〈下〉ヒンドスタンの石窟とジャングルから
・ヘレナ・ペトロヴナ ブラヴァツキー ・Helene Petrovna Blavatsky ・加藤 大典 ・H.P.ブラヴァツキー
【筑摩書房】
発売日: 2003-05
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 8,950円〜
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・ヘレナ・ペトロヴナ ブラヴァツキー ・Helene Petrovna Blavatsky ・加藤 大典 ・H.P.ブラヴァツキー
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カスタマー平均評価: 3
ナチスの思想的源流の一つとなった擬似宗教 本書の著者ブラヴァツキー夫人によって1875年に設立された神智学協会とその教義は、ベンジャミン・クレームのシェア・インターナショナルやルドルフ・シュタイナーの人智学協会をはじめとする多数の疑似宗教的組織の思想的淵源となってきましたが、すでにブラヴァツキーの生前から数多くの批判を受けてきています。(ナチスの人種論と神智学協会の教義の関わりについては、横山茂雄「聖別された肉体・オカルト人種論とナチズム」参照) その中の一つに、神智学協会が「大師」からの「霊感」によって書かれたと主張するブラヴァツキーの著作Isis Unveiledにおける剽窃問題があります。 すでに1891年の時点でコールマンは、Isis Unveiledはブラヴァツキーが当時の二次的オカルト文献からの剽窃によって書いたにすぎず、剽窃の具体例はおよそ二千箇所(!)にのぼると主張しました。 Bruce F.Campbellは、コールマンが指摘した中の数十の例を検討し、そのすべてにおいて、コールマンが挙げた典拠から「イシス」の一節が文字通り剽窃されているのを確認したうえで、ブラヴァツキーが「霊感」によって本書を書いたという主張に重大な疑問をなげかけています。(Ancient Wisdom Revived,University of California Press,1980)キャンベルの書では、「シークレット・ドクトリン」や「マハトマ書簡」に関する同様の剽窃問題、SPRによるブラヴァツキーの詐術暴露事件なども紹介されています。 また、二十世紀における学問的なカバラー研究の大家であったゲルショム・ショーレムは、「ユダヤ神秘主義」(邦訳:法政大学出版局)の中で、ブラヴァツキーが「秘密教義」を書くにあたって「ゾーハル」などを大量に盗用しているにすぎないことを指摘し、神智学協会を「疑似宗教」と呼んでいます。 いや、まさかこんなに面白いとは 本書はオカルティストとして有名なブラヴァツキー夫人が、自身のインドでの体験を元に、神智学教会の面々とインドを旅し、様々な驚異を目の当たりにする様を描いた紀行物語。猜疑心に満ちたイギリス当局と秘密警察、魔除けの石を持った蛇使い、人喰い虎の恐怖、奇形生物、奇跡を行う人々、生まれ変わり、幼時結婚、生理学の常識を越えたヨーガ行者達、横行する様々な差別、隠蔽される圧制、精神感応、永劫を背負って聳え立つ古代遺跡、etc、etc、etc………。誰もが思い描く謎に満ち溢れた「神秘のインド」の姿がこれでもかとばかりに息吐く暇もなく次々と描かれてゆく。しかも単なる物見遊山で終わるのではなく、思想的側面も含めたインドの現状についての分析は舌鋒鋭く、しかも実に生き生きとしている。 正直、オカルトはサッパリの私なぞは彼女の他の著作は悉くチンプンカンプンなのだが、この本を読んで目から鱗が落ちた。彼女は該博な知識をいいことに猛進する混乱せる知能の持ち主などではなく、意外にも(失礼!)常識、学識、批判的精神に富んだ才能豊かな文人なのだ。本書が実際のインドの記述として正確かどうかはやや測り難ねるところではあるのだが、少なくとも第一級の文学的業績であることは間違いない。 この版はロシア語原典ではなく英訳を更に訳したもので、基本は「ですます」調、小見出しや改行を増やす等読み易くする為の努力はしているものの、それが却って文意をぼかしてしまっている部分もあり、原著者の博識についていけていない箇所も散見する。だがまぁここは、こうした本を翻訳してくれただけでも充分良しとすべきだろう。オカルトなぞには興味のない一般の読者にも躊躇うことなくお薦め出来る一冊である。
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[ 文庫 ]
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吉田茂とその時代 (PHP文庫)
・岡崎 久彦
【PHP研究所】
発売日: 2003-11
参考価格: 940 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 6,500円〜
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・岡崎 久彦
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カスタマー平均評価: 5
歴史観を考えさせられます。 個人的に吉田茂という人が好きなので、題名だけでこの本を手に取りましたが、著者の吉田茂
に対する評価はあまり高いものではありませんでした。
ドラマ水戸黄門のような予定調和というか、上記の理由で吉田茂を賛美する内容を期待していた私の勝手な思いは裏切られましたが、そんなのは関係なく読了です。
この本を読んだ後、現在でも戦後を引きずってるのが実感でき、空恐ろしくなるやら、情けないやらで、歴史観を考えさせられました。
コレは「とても・とても・とても面白い」本です 岡崎さんの本はどれも丁寧に書かれてあります。特にこの「…とその時代シリーズ」はご本人も言われているとおり「その道のプロの方々と意見をつき合わせて…このヘンが妥当な線だろう…という詰め方をした。」で、一言一句が極めて慎重に・正確に書かれてある。寸分狂いが無い、正に「巧みの技」です。ホントに感心します。もっと正確に言うと「客観的・冷静に・正確に…」それはつまり「偏見を極力排した…」書き方なんですね。それには本当に感心しました。「こういう書き方も有るんだなぁ…」と。事実を本当に大局的に、敷衍して、何と言おうか…何時何所の世界の人が読んでも「なるほどな…」と思える書き方なんです。えこひいきが無いんです。かと言ってどっち付かずと言うわけでもない。キチンと事実を書いている。高い視点から書かれてあります。そこには本当に感心するし、だからとてもとても面白いん本なんです。
(普通,事実一つ書くにしても,どうしても書く人の主観や思い込み,偏見が紛れ込むものですが、それを岡崎さんは極力排し、所謂「偏見や思い込みを極力排した」書き方をなさっている。事実かどうか定かでない場合も「こういう事実があるから確かであろう…」とか、また怪しい事実に対しては「こうこうしかじかの理由でこの程度疑わしい…」といった、極めて裏の取れた、事実を正確に・丁寧に書こうとする姿勢が滲み出ている。だから安心して読めるし、だからか、それが大変に面白いのである。) ビジネス交渉術としても参考になります。 外資系傘下になった旧民族系企業のお偉いさんにお薦めです。占領下において日本の誇れる歴史と伝統を守った幣原喜重郎さんや吉田茂さんのような交渉術を見習って、ビジネスにおいても日本の良き伝統を守りつつ外資系親会社と共に改革を遂行してください。 戦後の日本を知るうえで貴重な書。 現在の日本の精神風土の原型は、すでに敗戦直後に存在していた。21世紀の日本を建設していくうえで、東京裁判や占領下での言論統制の具体的内容、憲法制定時の経緯は、日本人として、知らなくてはならない歴史的事実である。とても分かりやすく、当時の情景が描かれている。「賢者は歴史に学ぶ」というように、過去の歴史を学ぶことで、未来の見取り図が見えてくる。その意味で、近代日本史を学ぶとしたら、岡崎氏のこのシリーズを最適の書としてお勧めしたい。 近代史を俯瞰するには格好のシリーズ。 陸奥宗光、小村寿太郎、幣原喜重郎、重光葵&東郷茂徳(合本)につづく岡崎久彦さんの「外交官とその時代」シリーズの5冊めにして完結となる著作。日本の近代史を俯瞰するには格好のシリーズだ。ポツダム宣言受諾から占領下の7年間にあって、天皇、軍、憲法をめぐる政府とGHQとの駆引き、それが今日に及ぼす問題を厳しく衝いている。現憲法にかかる幣原の苦悩のくだりは涙を誘った。吉田茂に対する著者の評価は、かなり辛い。
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