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「食べるをまなぶ」より
辻静雄氏といえば、調理師専門学校の名門、辻調理師専門学校を開いた方です。 そして、日本におけるフランス料理の研究家としても有名な方です。 氏がフランス料理とどのようにして出会ったか、そして、どうアプローチしていったかが、詳細に語られています。
日本人によるフランス料理史
辻調の故・辻静雄氏が，フランス料理の歴史を研究する中で得たエッセンスを一般向けにまとめた好著。
「業」としてフランス料理を提供するために必要な現実的視点を踏まえている点で，料理人を目指す若い人々にも大いに読んで頂きたい。
この本で興味を持った方は，辻静雄『エスコフィエ』をお読みになることをお薦めします。

親本は，鎌倉書房刊。装丁を，あの故・渡辺一夫が担当したもので，著者自身の思い入れもひとしおだったことがうかがえます。
この文庫の末尾に，親本の装丁を写真入りで紹介しているところも大変好感が持てます。絶版書籍の文庫化に際して，お手本にして欲しいところです。

気楽に
林勝太郎さんのファッションエッセーが好きな者です。氏は英国の伝統文化に心酔していたのが良く分かります。 この本では一番驚いたのはウェストコート（ベスト）は最初の頃、二通りがあったことです。労働者のそれと紳士のそれです。なるほど、２０世紀前半の英国紳士の写真を見ると、ウェストコートを着ていない者は皆無だったと思い出しました。 服装は奥深いと確認できます。
英国紳士に浸りながらどうぞ
おしゃれ好きな方が、お暇なときにリラックスして読むのに適しています。
メンズファッションについての本は、落合正勝など多くの本を読んでいますが、「これはこうなのだ！」的な論理を展開する堅苦しいものではなく、趣味の領域として軽く読めます。

是非コーヒーでもすすりながら、「ふ～ん、なるほどね～」と、ジェントルマンに浸りながら読んでください。

一緒に「イギリス紳士のユーモア」（講談社現代新書）なんかもお勧めです。
楽しい読み物
随想の形で、おしゃれを通して生き方、考え方をつづった読み物。
肩肘張らずいやみなところがなく、楽しく読めました。