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絶版が惜しまれる良書
ネクタイに難儀する新社会人男子には1人1冊をオススメしたい良書ですので、復刊が望まれます。 ネットやビジネスマナー書などに掲載されているネクタイの結び方の図解は、手順が分かりにくいものが多いのですが、本書では結び方の手順を定義して1ステップづつ解説を加えているので非常に分かりやすかったです。 一般に複雑とされている〈ウィンザー〉も、手順を拡張するだけのものであると分かります。 理系なら非常になじみやすいと思いますし、図が1ステップごとに記してあるので文系の方でも大丈夫。 多くの人が最初に覚えることになる〈フォアインハンド〉（いわゆるプレーン・ノット）は、私のような綺麗な三角形を好むタイプには向かない結び方であることなど、色々と気付かされました。 私のお気に入りは利便性や形状なども含めてノット4〈ニッキー〉とノット18〈プラッツバーグ〉。 日頃ネクタイが綺麗に決まらないとお思いでしたら、ぜひ一読を。
再版すべし
　85種類のネクタイの正しい結び方が視覚的だけでなく、言語的にも非常に分かりやすく書いてあります。 　あなたの今までのネクタイの結び方が変わるのは間違いないでしょう。特に126ページのハーフウインザーノットの頁は必読です。私はこれまで美しくないハーフウインザーノットをしていたのですが、この本のおかげで美しいハーフウインザーノットを平易に学ぶことが出来ました。 　また、153ページのキャヴェンディッシュも素晴らしく、このノットに出会ってからはアホらしくてダブルノットはもうできなくなりました。 　今では絶版になってしまっているようですが是非とも再版してほしいです。この本を全国民が所有すれば、不恰好なネクタイの結び方をした人は絶滅するでしょう。
お決まりの結び方じゃつまらない！！
ネクタイの結び方は、その人の生き方を反映するほど大切なものであることがわかります。写真やウンチクがいっぱいで勉強になります。千円で買ったネクタイでも、結び方によっては高級ネクタイに負けません。試しにマスターした結び方で会社に行ったらみんなに自慢したくなることでしょう。ハイセンスな人なら、ネクタイの柄のセンスだけではなく、結び方にもこだわりたいですね。
ネクタイがもっと身近に
　数学的にネクタイの結び方の数が紹介されていて、全部で８５種類あるそうです。その８５種類の結び方がすべて記載されています。

　また、ネクタイの変遷が書かれており、ネクタイらしきものをつけていた、中国秦王朝時代から今までのネクタイの持つ意味や、材質、形、大きさ、それらが当時の社会情勢などと織り交ぜられて述べられていて、読んでいて飽きさせない、非常に興味深い内容です。