新書・文庫書店

　逆賊・盛岡藩出身の平民（ただし，祖父は家老を務めた家柄）で，新聞・外交官僚などを経て，政友会三代目党首となった原敬。
　原は，アメリカとの協調を最優先に考え，中国政策も，武力ではなく，経済的競争力によるべきであると考えていた。そして，競争力をつけるため，四大政網（教育の改善，交通機関の整備，産業の振興，国防の充実）を打ち出した。

　国の内政・外交政策が，どのような人間の，どのような基本的構想に従って展開され，それがどう変更されていくのかを，原内閣成立（１９１８年）の前後数年間に焦点を当てて解読した，力作である。
良い本
戦前の政治家の中で原と山県は存在感の大きな二人だ。原は政党政治を本格化させ日本をワシントン体制の枠にはめ込み外交を安定させた。山県は維新以来、官僚的国家を築き上げ近代化に大きく貢献した。二人は全く異なる方針を持ち駆け引きを繰り返しながらも、互いに相手の考え方に興味を示し譲歩できる点を模索しながら第一次大戦後の方針を決定していく。

タイトルが悪かったのもしれません。石井さんがこの本で書きたかったのは、むしろ後半のセラピーの話にからめた、聖書の「汝の敵を愛せ」のセラピー的解釈ではなかったのだろうかと想像します。

売れなかった本ほどかわいいと、石井さんが昔セミナーでおっしゃっていました。
苦手な女性とのコミュニケーションに
どこにでもいる３タイプの「嫌われ女」の対処法。
女性は、多かれ少なかれ、少しはその要素を持っているものだと思うので、読んでおいて損はないと思います。
相手との信頼の築き方など実践で使えるものや、その心理の裏側に流れるものなど、相手を理解するということまで書かれています。

これは単なる手段ではなく、相手を理解して付き合っていける知識です。
また後半は「催眠療法」について書かれていますので、「催眠」や「心理学」に興味のある方、いまから催眠療法を受けようと考えておられる方によい知識となると思います。
潜在意識を味方につける
石井 裕之の前作「コミュニケーションのための催眠誘導」を先に読みよかったのでこちらも購入しました。

なぜ嫌われるのか、好かれるかのメカニズムを潜在意識から解説していてとてもよかったです。とくにラポール（信頼）を築いて相手の潜在意識を味方につけるテクニックなどは実社会でかなり使えます。実際に本に書いてあったテクニックを試してみると本当に相手が心を開いていくのがわかるのでとても面白かったです。