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マイナーでローカルな情報も満載
サッカー好きのバイブル。表紙は、チャンピオンズリーグ決勝で
マンチェスターUtd.に逆転負けした時のカーン（バイエルン）です。

主要4カ国（イタリア・ドイツ・スペイン・イングランド）はもちろん、
オランダ、フランス、アイルランド、スコットランド、トルコ、
ルーマニア、オーストリア(オーストリア・ウィーンなど)、
スイス、スウェーデン(ユールゴルデン、AIKソルナなど)、
デンマーク(ブロンビー、FCコペンハーゲンなど)等のクラブチームの
スタジアムへの行き方、パブ情報、歴史などが詳細に書かれています。

読み物としても秀逸。スパイスの効いた文章です。
60都市といっても、例えば【ベルリン】なら、ヘルタBSCベルリンだけでなく、
ディナモ・ベルリンや テニス・ボルシア・ベルリンや 1.FCウニオン など、
マイナーでローカルなチームも掲載されているので、ボリューム満点です。

ぶらっと立ち寄ったヨーロッパの都市でサッカーを観戦するのに、
この本以上に最適の書はないでしょう。
圧倒的な情報量！
この本に記載されている具体的な情報は時間とともに古くなってしまったかもしれないが、この本が素晴らしいのはそういうところではなく、ヨーロッパにおけるフットボールの歴史がどのようなもので、どんな都市にどのようなチームがあるのかを、圧倒的な情報量でうまくまとめたガイドブック・読み物として成立しているところである。すでにヨーロッパでのサッカー観戦の醍醐味を知った人も、そしてこれからサッカー観戦放浪の旅に出たいと思っている人も、この本はぜひ旅のお供に所持しておきたい。そう、なにせものすごい情報量なので、旅の合間の時間つぶしにももってこいなのである。このような本が日本語訳で出版されたという事実がすごいとさえ思える。そして時折伺えるユーモア精神にも笑える、実にうまくできた本。